19 世紀のオランダ人画家、ヴァン・ゴッホの作品を見るなら、ゴッホ美術館へ。生存中に売れたのは残念ながら 1 枚限りだったため、後の世界的評価は夢想だにせず亡くなったヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。モダンな建物の中に世界で最も多数のゴッホ作品を展示すると同時に、この画家の悲惨な人生についても紹介しているほか、同時代のモネ、ゴーギャン、スーラなどの作品も展示しています。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは 1853 年に生まれ、27 歳で画業に入りました。深刻な精神障害に苦しみながら、わずか 10 年で 2,000 点以上の作品を仕上げた挙げ句、自分の作品が世界の美術界にどれほど大きな影響を及ぼしたかを知ることもなく、1890 年にはピストル自殺してしまいます。中でも有名な作品は《ジャガイモを食べる人々》、《夜のカフェテラス》、《ひまわり》で、ゴッホのひまわり研究と一緒に展示されています。
ゴッホ美術館は民間のヴァン・ゴッホ保護協会から融資を受け、数百点もの素描や絵画をそろえて 1973 年に開館し、2013 年に現代的なガラスのエントランス ホールを増築しました。ヴァン・ゴッホ コレクションの目玉は、若かりし時代に描いた《フェルト帽を被った自画像》と《ジャガイモを食べる人々》。
細部にこだわり、自分の感情や思想を反映した作品が多く見られます。親友のゴーギャンをカミソリで脅したときは、後悔のあまり自ら耳の一部を切り取りましたが、フランス移住後は、暗かった作風に鮮やかな色彩が加わっているのにご注目ください。ヴァン・ゴッホについては、美術館の隣に併設された図書館で詳しく紹介しています。19 世紀に描かれた他の画家の作品は、美術館広場の楕円形の建物でご覧ください。
ゴッホ美術館のある美術館広場は、アムステルダム中心街のすぐ南にあり、複数の公共交通機関が通っています。中心街の駐車場は台数が限られています。
定期的に入れ替えられる常設展示の見学は入館料に含まれています。基本的には毎日開館。館内撮影は禁じられていますが、所蔵作品のポスターや絵はがきなど、さまざまなゴッホ関連グッズが販売されています。