パステル カラーに彩られたヴェネチア風の広場、ギリシャ風の彫像、ローマ時代の柱。ウーディネにはさまざまな文化の影響が残っています。中世の趣が色濃く残るこの街は、400 年間に渡ってヴェネツィア共和国の支配下にありました。そのため、ゴシック ヴェネツィア様式の優美な建築物が数多く見られます。城や市庁舎、各種の教会といった歴史的な建造物をじっくりと見て回りましょう。
リベルタ広場 (自由広場) はウーディネで最も美しい広場の 1 つ。周囲にはルネサンス時代の建物や建造物が並んでいます。印象的な時計塔や柱、彫像が目を引くことでしょう。
旧市街の高台を登ったところに、堂々としたカステッロ (城) があります。現在の建物は、16 世紀初頭に起きた大地震の後に改築されたもの。この地域で発掘された出土品が、城に併設された考古学博物館に展示されています。城内には、芸術品を展示した古代美術館と、フリウリ地方の歴史に焦点を当てたリソルジメント博物館もあります。
城の近くにあるサンタ マリア ディ カステッロ教会は、ウーディネ最古の教会の 1 つ。洗練されたファサードは、16 世紀の地震の後に、著名な画家であり建築家でもあるガスパーレ ネグロによって再建されたものです。中に入ると、聖書の場面を描いた見事なフレスコ画を見ることができます。
近現代美術館も、おすすめの文化的名所。20 世紀のイタリア人アーティストによる現代芸術の傑作が展示されています。ウーディネの旧市街にある 16 世紀の建物を使用した、3 階建ての美術館です。モランディ、カンピーリ、デ キリコ、ムジチなどの作品を見ることができます。
フリウラーノ植物園は、多肉植物やシダ類のコレクションが充実した美しい植物園。ここでは、熱帯や砂漠地帯の植物、地元の在来品種なども見ることができます。
ウーディネのレストランの大部分は、伝統的なフリウリ料理を売りにしています。オーストリアと中央ヨーロッパの影響を強く受けた郷土料理です。良く知られているのは、具沢山のスープにポレンタやニョッキなどです。
この地方ならではの料理が楽しめ、文化と歴史にまつわる名所が数多く残るウーディネ。ヴェネチアから 132 km の場所にある落ち着いた街です。