イオラニ宮殿では、100 年以上前にハワイ王と王妃が着用していた冠や、宝飾品、式服など素晴らしい展示品をご覧ください。王室の一家が暮らしていた住居を見てまわりましょう。ツアーでは、最終的に君主制が崩壊した際、最後のハワイ女王が幽閉されたいきさつなどについて学ぶことができます。精緻なつくりの正餐室や王座の間、手入れの行き届いた庭園などをご覧いただけます。
7 代目カラカウア王の命により、3 年間をかけて建設されたイオラニ宮殿は、1882 年に竣工しました。建築デザインは、さまざまな国を歴訪した国王の意見が反映されています。また高いアーチと対称的に配置された円柱は、イタリアのルネサンス様式に大きな影響を受けています。イオラニ宮殿には、ホワイトハウスより前に電気や電話が通っていたというのは、有名な話です。この宮殿はハワイ王朝の宮殿として機能したのは、アメリカ政府によって王政が廃止されるまでのほんの 10 年間だけでした。イオラニ宮殿は、1978 年に博物館として開館しました。
グランドホールや、王座の間、正餐室を見学しながら、ここで催された大宴会の様子を想像してみましょう。コアの木から作られた華やかな階段の外を見るし、壁を飾る前のハワイの君主の肖像画に感心します。
2 階は歴代の王や王妃の寝室など、居住空間です。素晴らしい家具や藝術品に圧倒されるでしょう。そしてにまつわる話にぜひ耳を傾けてください。最後の女王リリウオカラニは、アメリカにハワイ諸島の統治権を奪われた際、自身の寝室に幽閉されてしまったのです。
地下には、王冠や貴重な宝飾品、世界中から集められた装飾品などのコレクションがあります。庭園内には、ハワイ王朝最後と最後から 2 番目の君主が宣誓をしたコロネーション パビリオンへ立ち寄るのもお忘れなく。
イオラニ宮殿および王族の豊かな歴史について学べるガイド付きツアーにぜひ参加してみましょう。もちろん自分のペースで宮殿内をみてまわることもできます。入場の際、パンフレットを入手するといいでしょう。
イオラニ宮殿はホノルルのダウンタウン、サウス キング ストリートにあります。バスおよびトロリーの路線が近くを運行しています。毎週日曜日と祝日は閉館です。少額の入場料が必要です。