香港公園は眠らない大都市の中心地にありながら、鳥のさえずりを聞きながら静かに過ごすことのできる場所です。また、美しく造園されたこの公園は香港のダウンタウンに位置することから、超高層ビル群に囲まれており、他では見られない珍しい眺めとなっています。鯉魚池の周りをのんびりと歩いたり、太極拳を習ったり、歴史のある園内で大切に保存された歴史的遺物を見学したりしましょう。
香港公園がオープンしたのは 1991 年のこと。イギリスの軍営跡地に作られました。20 世紀初頭からの歴史を持つ昔の立派な軍用建物が多数あります。ぜひ見学してください。元は兵舎だったカースルズ ブロックには、現在では香港ビジュアル アート センターが入っています。イギリス植民地時代に作られたこの建物の周りを歩けば、モダンな彫刻や芸術作品に向かって芸術家が作業をしている興味深い様子を目にすることができます。公園内には他にも、ローリンソン ハウス、ウェーベル ハウス、現在は茶具文物館として公開されているフラグスタッフ ハウスなど、歴史的建造物が点在しているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
歴史的建造物を見学したあとは、エドワード ユード鳥園に向かいましょう。この巨大な鳥園は鳥のために広々としたスペースを確保していて、その中ではおよそ 800 羽の鳥が飼育されています。歩道が高い所に設置されているため、すぐ近くで姿をとらえることができます。色鮮やかな羽が美しい、希少なアジア種を間近で見ることができる隣の鳥小屋にも忘れずに足を運んでください。また、鳥だけでなくここにはイチジクの木、ククイの木、パンヤの木など立派な木々もたくさん見つかるため、自然愛好家に愛されています。
鳥園の次は、太極園で地元の人に混ざって汗を流してみてはいかがですか。太極園は、古代中国の武芸、太極拳をするための広場です。また、中央の池の周りを散策して色とりどりの魚を見つけたり、噴水広場で迫力のある噴水を眺めたりするのも気持ちのいいものです。おなかが空いたら、園内のレストランでランチにしましょう。
植物に興味がおありなら、静かに植物を観賞できる霍士傑温室は必見です。3 つの温室があり、色鮮やかなチョウやトンボが飛び交う中に、珍しい植物が種類豊富に育てられています。見学ツアーが開催されていますので参加してみましょう。
香港公園内の施設は毎日開いており、バスまたは地下鉄で行くことができます。温室のツアーはホームページから予約できます。