傾いた大雁塔は西安のシンボル。夜になるとライトアップされ、暗闇に浮かび上がります。優雅な円錐形の塔の高さは、地上 64 メートル (210 フィート)です。大慈恩寺の境内にあるこの塔に、世界中から参拝者が訪れています。まずは遠くから、七重の塔の美しさをご覧ください。
夜になると塔はライトアップされ、暗い夜空を背景に輝きます。西側に傾斜する塔は、その高さゆえ遠くからも認めることができます。周囲の木からひときわ高く聳えているのです。明るいレンガ色の塔を、周囲の小さな建物や、塔に続く鮮やかな色彩で塗られた階段とともに写真に収めてください。塔は西暦 652 年に創建され、その 52 年後に再建されより高くなりました。
塔内に入り、各室にある美術品を鑑賞してください。唐の時代の高名な芸術家、閻立本による仏像もご覧ください。らせん階段を登りながら、有名書家の筆になる作品を鑑賞しましょう。各階にある 4 つのアーチ型のドアからは、周囲の林や西安の街並みを眺望することができます。最上階から、見覚えのある観光名所を探してみましょう。
仏塔には、興味深い逸話があります。その名称は、一羽の野生の雁に由来します。僧侶たちが菩薩に食料を乞うていると、羽が折れた雁が空から落ちてきたのです。僧侶たちはそれ以来、殺生を止め食肉を禁じるようになりました。
大慈恩寺の境内には、玄奘三蔵像をはじめとする見どころが他にもあります。大慈恩寺の入口を護る、獅子の像。寺のシンボルともいえる鐘楼と鼓楼。大きな噴水や像の隣の北広場は、休憩に格好の場所です。
大慈恩寺は、朝から夕方まで開いています。塔に登るためには、小額ですが入場料が必要。
大雁塔は西安の南部に位置します。市の中心から車で 8 km (5 マイル) 走ってください。路線バスで行くことも可能です。