19 世紀後半に崖の上に建てられたヴィラ サン ミケーレでは、古代ローマ、エトルリア、ギリシャの数多くの工芸品を鑑賞できます。古代から 20 世紀初めまでの像やモザイク、遺物が膨大にコレクションされています。これらの素晴らしい品々は、1887 年にカプリ島に移り住んだ作家であり医師でもあったスウェーデン人アクセル ムンテによって集められました。
ムンテが自ら設計した建物は、海と空の開放感にあふれギリシャ神殿を思わせる佇まい。2,000 年前の古代ローマの別荘跡に建てられたこの大邸宅からナポリ湾を見晴らせます。
大理石、石材、テラコッタ、木材、織物、金属などでできた 1000 を超える品々を鑑賞できます。死や自然などのテーマに沿って集められていますが、テーマ別に展示されているわけではありません。
ガイドツアーはありません。建物と敷地を自由にご覧いただけます。各部屋には、いろいろな品々が飾られています。ムンテのスタジオには、白い大理石でできたメドゥーサの頭像。ダイニング ルームの床に使われているのは、古代ローマ時代のものを模したモザイク。ムンテの寝室には、15 世紀に作られた鉄製ベッドと大理石でできたローマ神話アポロの彫刻が置かれています。
庭に出ると、ナポリ湾やソレント、ベスビオ山を望む壮大な景色が広がります。テラスを散策すると古代ギリシャ時代の墓、古代の壷、支柱などを見られます。ツバキやツツジ、バラもとてもきれいで、優雅な気分に浸れます。記念撮影は、黒花こう岩でできたエジプトのスフィンクスの横がベスト ポイント。古代ローマの別荘の遺物もあります。「クビクルム」と呼ばれる小さな寝室の名残を見学できます。床が一段高くなっている部分があり、ここにベッドが置かれていたと考えられています。素敵な壁画も見逃せません。
夏の間は毎週夕暮れ時に、クラシック音楽のコンサートが開かれます。プログラムの詳細とチケット代については、ヴィラの公式ウェブサイトでご確認ください。
芸術、歴史、音楽を堪能できるヴィラ サン ミケーレはアナカプリにあり、街の中央広場から歩いてすぐです。建物と敷地は、有料ですが毎日見学できます。