セント アイヴスの街は湾曲した港一帯に広がり、透明で美しいセント アイヴス湾を見下ろしています。海岸線の向こうには漁師の小屋がひしめきます。石畳の小道が伸びる一面のエリアは、ギャラリーやカフェ、クラフト ショップが急増する注目のスポットです。打ち寄せる波に体を浸してみたり、街中で足を止めて素敵な芸術品を鑑賞してみたり。
かつては典型的な漁村だったセント アイヴス。19 世紀の初頭には、ジョゼフ マロード ウィリアム ターナーやジェームズ マクニール ホイッスラーなど、名だたるアーティストが数多く集まる地域へと変容を遂げました。芸術家の中心として名声を築いたこの街は、現在もその地位を保っています。名高いギャラリーの多くは、今日もこの地を拠点としています。
ポートメア ビーチはスイミングで人気のスポットです。近くのテート セント アイヴスにもぜひ立ち寄ってみましょう。画家のベン ニコルソンをはじめ、イギリスの現代アーティストが手掛けた作品も必見です。セント アイヴスを訪れたら、モダニズムの彫刻家、バーバラ ヘップワースの作品も外せません。彼女の作品は、テートが運営するバーバラ ヘップワース ミュージアムと彫刻庭園で見ることができます。テートとは、イギリス政府所有の芸術品を管理する組織のことです。芸術の旅の続きはリーチ ポタリー博物館で。イギリスの名陶芸家、バーナード リーチの作品を展示しています。
温かい時期にはポートミンスター ビーチがおすすめ。黄金色にきらめく砂浜で、くつろぎのひとときを過ごしましょう。このビーチからはゴッドレビー灯台も見晴らすことができます。この灯台は、ヴァージニア ウルフが 1927 年に発表した有名な小説、『灯台へ』の元となったことで知られています。アクティブに過ごしたい方は、サーフィンやカヤック、パドルサーフィンに挑戦してみましょう。
迷路のように入り組んだ通りは散策にぴったり。昔ながらの目抜き通りは、地元ではダウナロングの名で親しまれています。街の歴史を学ぶなら、セント アイヴス博物館に足を運んでみましょう。鉱業、漁業、造船業を中心とした展示が並びます。
食事はもちろん、シーフードで決まり ! 居心地のよいガストロ パブで、ビール入りの衣で揚げたフィッシュ アンド チップスや、コーンウォール産の海の幸をぜひ味わってみましょう。小腹がすいたら、コーンウォール伝統のパスティや、ひき肉や野菜がたっぷり入った風味豊かなペイストリーをぜひ試してみて。
楽しみが尽きないセント アイヴスですが、少し足を伸ばしてシール島に行くのもおすすめです。ボートに乗って遊覧を楽しんだ後、アザラシの大群を眺めてみましょう。
セント アイヴスは、イングランドの南西海岸にあるコーンウォールに位置しています。ブリストルから車で 3 時間ですが、鉄道やバスでもアクセスできます。彩りにあふれたこの港町で、海ならではのアクティビティや芸術の世界を存分に楽しみましょう。