薩摩川内は、九州の鹿児島県にある小さな市。2004 年に周辺の市町村や島が合併してできた薩摩川内市は、亜熱帯地方らしい緑豊かな山が広がる魅力的な地方都市です。薩摩川内市の島々を訪れれば、緑が生い茂る山からなだらかに続く海岸線の所々に白砂のビーチと岩場の洞窟があるのが分かります。
観光のスタート地点には、市の中心地であるかつての川内市のエリアがおすすめ。川内川の川岸に広がる薩摩川内の商業の拠点は、近隣の観光名所巡りの出発点にぴったりです。川内原子力発電所展示館では、原子力発電の仕組みを詳しく知ることができます。また、せんだい宇宙館のプラネタリウムもぜひ訪れましょう。9 月には、3,000 人の男たちが巨大な綱を引き合う、伝統行事の川内大綱引が行われます。
薩摩川内の神社で静穏な雰囲気を体験しましょう。新田神社の何百段もある階段を登れば、厳粛な美しさをたたえた神社を拝むことができます。北に向かうと、春にはトンネルのように咲き誇る美しい梅で有名な藤川天神 (菅原神社) があり、秋には燃えるような紅葉が楽しめます。入来麓武家屋敷群や亀城跡なども人気です。一日中観光を楽しんだら、温泉に浸かって疲れを取りましょう。
田之尻展望所からは、薩摩川内の甑島列島を眺めることができます。列島へは、隣のいちき串木野市からフェリーで行くことができます。緑豊かな山間を縫うように通る道をたどって、秘密の洞窟を見つけましょう。最南端の下甑島には、いくつものビーチリゾートがあります。さらさらの砂浜とエメラルドグリーンの海は、南国ならでは風景です。
薩摩川内は、電車でも車でも交通の便のよい街です。熊本から、電車で 1 時間半。最寄りの空港は、南東にある鹿児島空港です。南九州の穏やかな気候と美しいビーチを楽しみましょう。春には桜や梅の花、秋には山一面に広がる赤やオレンジの燃えるような紅葉が楽しめます。