ボルネオ島北部に位置し、周囲を豊かな自然環境と野生の生態系に囲まれたサバ州最大のエコツーリズムの町、サンダカン。エコツーリズムだけでなく、歴史的にも重要な町としても有名です。先の第二次世界大戦時、サンダカンの町は日本軍に占領され、戦争捕虜キャンプとして使われていました。サンダカン空港は強制労働によって建設されたものです。今日その暗い歴史を語るのは、サンダカンに残された戦没者共同墓地および記念公園のみです。
サンダカン市内には数多くのツアー会社があり、中でもエコツーリズムツアーが一番の人気です。この地域は象、猿、クロコダイル、そしてサイなどの生息地であるだけでなく、世界で最も多様性に富んだ、多種多様な自然環境が観察できる稀有な土地としても知られています。ほんの数マイルの距離にマングローブの生える沼地、石灰岩の洞窟群、そして 3 種類の森林が見られます。セピロク オランウータン保護区ならびにラブックベイ テングザル保護区 では、絶滅危惧種に指定されているオランウータンやテングザルたちの姿をお楽しみいただけます。また、サンダカンから車ですぐのところにあるキナバタンガン川の川岸では、巨大な哺乳類と小さな小鳥たちが戯れる様子を見ることもできます。サバ海岸からすぐ、世界最高のダイビングスポットの 1 つとして知られるセンポルナ島では、ダイビングがオススメです。
水面下に暮らす海洋生物たちの多様性は、世界有数と名高いサンダカンの地上の野生動物たちのそれをも凌ぐ豊かさ。この豊かさが、サンダカンの有名な地元シーフード料理に生かされています。是非、地元のマーケットで、新鮮なエビやカニ、塩漬けの魚をお試しください。
サンダカンの気候は、一年の平均気温が約 31 ℃ の熱帯雨林気候。 12 月から 1 月の雨季の期間中は、モンスーンのためキナバタンガン川で洪水が発生することもあります。4 月から 10 月は、植物が新シーズンを迎える乾季です。
サンダカンへは、クアラルンプールから空路、あるいは南ボルネオからバスでアクセスできます。サンダカン市内は、ホテルやレストラン、地元の観光スポットなどへは徒歩で移動も簡単。少し郊外へ出掛けるには、バスもご利用いただけます。タクシーのほか、プライベートカーも、市内でハイヤー可能です。