ドイツ西部のルール地方はかつて採炭で栄えた地域。この地方の街々には、何百というミュージアムや劇場、コンサート会場、スポーツアリーナがあります。
ルール地方は、産業の歴史と先進的な文化が融合する大都市圏。1700 年代から 1960 年代にかけて採炭と製鉄で栄えたルール地方は、現在、若者が集まる観光向けの地域になっています。この地方を縁取るのは、ライン川、ルール川、リッペ川。周りには、ノルトライン ヴェストファーレン州の田園地帯が広がります。ルール地方には、100 か所のコンサート会場、120 か所の舞台芸術施設、200 か所のミュージアム (多くは産業の歴史に関する博物館) があります。
まずは、ドルトムントの街から見てみましょう。芸術文化史博物館は、15 か所に点在するルールアートミュージアムズの 20 のミュージアムの 1 つ。フロリアン タワー、聖レイノルド教会、ホーエンシブルク城もおすすめのスポットです。ロンベルクパーク植物園でリラックスしたら、コークス工場を巡るツアーに出かけましょう。
ボーフムでは、鉄道博物館を訪れ、ヤールフンデルトハレでコンサートを楽しみましょう。エッセンでは、ツォルフェライン炭坑産業遺産群 (ツェッヒェ ツォルフェライン) を見学して、地域の炭坑業の歴史について学びましょう。フォルクヴァンク美術館は、1800 年代から 1900 年代の芸術作品を鑑賞できる美術館。ルール博物館は、自然史と文化史をテーマとする博物館です。ハーゲンのハーゲン野外博物館では、ビールの醸造、パン作りから 18 世紀の手工芸まで、さまざまなことを学ぶことができます。
ライン川にまたがるように位置するデュースブルク。この街には、かつての製鉄所をレクリエーション施設にしたデュイスブルクノール景観公園があります。イネンハーフェン デュースブルクには、バーやレストランが集まります。お気に入りの店を見つけ、川沿いでのディナーを楽しみましょう。オーバーハウゼンのライン地方産業博物館には、産業活動に関する 1,500 点以上の展示物を見ることができます。また、ガソメーターでは、革新的な展示が見られます。ミュールハイムのアクエリアス ヴァサームゼウムでは、水を使ったインタラクティブ展示が楽しめます。
ルール地方を 6 月に訪れるなら、産業文化の夕べとも呼ばれるエクストラシヒトに参加しましょう。20 都市にまたがって開かれる一夜のフェスティバルです。古いガスタンクや炭鉱、製鋼所で、コンサートやストリートアート、劇作品、詩の朗読などが楽しめます。
ルール地方へのアクセスは、ドルトムント空港まで飛行機で。エリア内は、ドイツの信頼できる鉄道網を利用して回ると良いでしょう。より活動的な旅がしたいなら、レンタル自転車を利用するのもおすすめ。美しい田園風景を見ながら、長さ 230 km のルール バレー サイクル ルートを走れば、忘れられない思い出になるでしょう。