鐘楼が印象的な 10 世紀の小さな聖堂。貴重な宗教芸術やローマの聖フランチェスカの遺骸が収められています。
サンタ フランチェスカ ロマーナ聖堂は、ローマの中でも知る人ぞ知る歴史あるスポット。聖堂としての建設は 10 世紀ですが、小礼拝堂を組み入れたのは 4 世紀にまで遡ります。この注目すべき聖堂を見て回って、宗教芸術やすばらしいローマ建築を鑑賞しましょう。
サンタ フランチェスカ ロマーナ聖堂は、美しいステンドグラスと外観のデザインが魅力的。聖堂内部は、会衆席が 1 つと両側に礼拝堂がある造りです。近くにはコロッセウムなど古代ローマの建造物が多数あります。
この教会は、16 世紀になってローマの聖フランチェスカに捧げられたもの。聖フランチェスカの遺骸は安置所に保存されています。トラバーチン製のポーチとファサードは 17 世紀初頭に完成しました。5 世紀に描かれた聖母マリア像もすばらしいものです。
小礼拝堂は、4 世紀にローマ教皇シルウェステル 1 世によってつくられ、聖ペトロと聖パウロに捧げられました。また、ロマネスク様式の鐘楼は、高さが約 30 m あります。
サンタ フランチェスカ ロマーナ聖堂からコロッセウムまでは徒歩で約 5 分の距離。コロッセウムは、1 世紀に建設された円形闘技場で、ローマ建築の至宝とされています。剣闘競技や猛獣狩り、その他見世物などの娯楽施設として使用されていました。
聖堂の隣りにはウェヌスとローマの神殿もあります。この場所は、古代ローマ時代にあった大きな神殿の一部と考えられています。ハドリアヌス帝とアントニヌス ピウス帝により、2 世紀に建設されました。エジプト産の灰色の花崗岩でできた円柱が、敷地の外周を示しています。
サンタ フランチェスカ ロマーナ聖堂はサクラ通りに面し、フォロ ロマーノのそばにあります。聖堂への入場は無料です。地下鉄コロッセオ駅から徒歩で約 10 分。
周辺の徒歩ツアーを予約して、コロッセウムなど古代ローマの観光名所を巡りながら、サンタ フランチェスカ ロマーナ聖堂にも立ち寄りましょう。