ボルツァーノの街の大切な憩いの場。山頂や大聖堂の尖塔などの景色が楽しめます。
ヴァルター広場は歩行者専用の広場。レストランやカフェが立ち並び、広場の中央にはドイツの詩人の像が立っています。大理石でできた優美な像はネオロマネスク様式。広場からは南チロルの緑の山々とボルツァーノ大聖堂の尖塔を見渡せます。カフェで一休みして、のんびりした趣のある雰囲気を味わいましょう。
街のガイド ツアーに参加すると、広場の歴史について教えてくれます。19 世紀初頭に造られた広場は、バイエルンの王家が所有していたこともありました。広場の名前は何回か変わり、以前はマクシミリアン プラッツ、ヨハンス プラッツなどと呼ばれていました。
広場の中央には、12 世紀の抒情詩人ヴァルター フォン デア フォーゲルヴァイデの彫像が立っています。彫像は絶好の被写体。教会や山を背景にすれば素晴らしい写真が撮れるでしょう。彫像は 1935 年にファシストによって撤去されましたが、第二次世界大戦後に元の場所に戻されました。
1889 年に建てられた背の高い像は大理石製。この詩人の像は、獅子の彫像が配置された台座の上に立っています。像の周りは小さな花壇となっていて目を和ませてくれます。
広場から中世の街並みが残る地区まで古風な雰囲気が漂う路地が続いているので散策してみても。広場一帯にはいろいろなお店があるので、お土産や地元の農産品物を買うことができます。観光に疲れたら、広場のカフェで一休みしましょう。
広場で最も有名な見どころはボルツァーノ大聖堂。広場の南西に立つ、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した建物です。身廊にある凝った装飾の説教壇と宝物館の遺物は見ものです。
広場では季節のイベントが開かれます。有名なのは 5 月の終わりのフラワー マーケット。丹精込めて育てられた花々がバルコニーを飾り、広場には屋台が出て、音楽やエンターテインメントも楽しめます。また、11 月終わりから 1 月始めにかけて開かれるクリスマス マーケットはひときわ華やかです。
ヴァルター広場は街の中心にあり、ドミニコ会教会のすぐ東です。ボルツァーノ鉄道駅で降りて、西へ 5 分歩くと広場です。