フェニックスはまぶしい陽光の街、広大な大地にサボテンが群生し、一幅の名画のような趣にあふれる街。「太陽の谷」の別名からは想像しがたいのですが、実は緑豊かなゴルフ コース、スイミング プール、リゾート地をたくさん抱えています。
この緑のみなもとは、ソルト リバーとベルデ リバー (ソルト リバーの支流)。何百年もの昔、ホホカム族はこの 2 河川から農業用水を取り、水路を張り巡らして広大な土地を潤しました。現在のフェニックスがあるのは、ホホカム族が残したこの水路網のおかげ。ホホカム族の遺跡は、プエブロ グランデ博物館と考古学公園で見学できます。近代的な道具も農耕用の家畜もない状態で、なぜ水路建設という大工事を成し遂げられたのか、ホホカム族の秘密に迫りましょう。
フェニックス旅行のおすすめはスコッツデール現代美術館。きらりと光るモダンな建物が目印で、内部では常に太陽の姿が見えます。緑の木陰で一息つくときはメーサ アーツ センターへ。視覚芸術と舞台芸術を楽しめる劇場で、周りの砂漠に溶け込むデザインがすばらしいと好評を博しています。ハード美術館では、アメリカ先住民族の美術工芸品を通してアメリカ南西部の歴史に触れられます。
プール、庭園、ゴルフ コースが多いだけに、市街ではソノラ砂漠の懐にいることを忘れがちですが、見渡す限り砂漠の地域にも簡単に行けるのが、大自然を満喫したいアウトドア派にはうれしいところ。ハイキングは、街の中央にそびえるキャメルバック マウンテンへ。ここ一帯の地質や動植物に親しめるうえ、山頂ではフェニックス、スコッツデール、メーサ、テンペの絶景が待っています。砂漠には実に多種多様な植物が生育し、目の覚めるほど美しいものもあります。想像を超えた砂漠植物の世界を砂漠植物園で堪能してください。
家族連れでのフェニックス旅行におすすめなのは、フェニックス動物園。子どもを連れて行きたい場所を尋ねる投票で、全米トップクラスにランクインしました。飼育員の仕事について子どもたちが学べるプログラムが人気です。楽器博物館では、世界中の楽器を演奏でき、ビッグ サーフではアメリカ初の波のプールで涼めます。