オルヴィエート ケーブル カーは、導入された 1888 年当時の画期的な輸送手段。美しい旧市街エリアと、オルヴィエート駅周辺の近代的な開発エリアとを結ぶ効率的な交通機関です。車窓からウンブリア州特有の起伏のある地形を楽しみ、街を代表する建造物が立ち並ぶ丘の上のエリアまで登りましょう。
オルヴィエート駅近くから、赤と灰色と白の車体のケーブル カーに乗り込みます。木立のトンネルを通りながら、美しい風景を楽しみましょう。夕方になると、車体の側面に明かりが灯ります。薄暗いトンネルを通りながら旧市街まで向かう様子は、昼とは違った雰囲気です。
ケーブル カーは 1 両編成。途中でケーブルが分岐し、2 つの車両が行き交うことができるようになっています。丘の上までの距離は 580 m。157 m の高さを登っていきます。1 台に乗車できる乗客数は 75 人、所要時間は約 2 分です。
カーエン広場に到着したら、近くのサン パトリツィオの井戸や、エトルリア時代の遺跡であるベルヴェデーレ神殿に行ってみましょう。
オルヴィエート ケーブル カーは、建設費用を融資した人物にちなんでブラッチ ケーブル カーとも呼ばれています。最初は水を動力源としていたので、水を入れた大きなタンクが車体の下に取り付けられた簡素なものでした。1970 年代後半に、この水で動くケーブル カーは一旦サービスを終了し、最新の動力システムに刷新して 1990 年に再開されました。
ケーブル カーは、朝から夜まで運行。平日は 10 分ごと、週末や祝日は 15 分ごとに運行しています。旧市街までの急勾配の道のりは、車や徒歩でも行くことができます。
オルヴィエート駅から西側の旧市街までを結ぶオルヴィエート ケーブル カー。スカロ停留所から乗車し、南西のカーエン広場にあるモンテ停留所で下車します。広場からは、旧市街をめぐる電動のミニバスに乗り継ぎましょう。