世界最大級の水族館、沖縄美ら海水族館で、ジンベイザメやマンタたちの雄大な姿に圧倒され、フレンドリーなイルカたちに癒やされたら、琉球列島古来の民家群や民家庭園を再現したおきなわ郷土村を訪れてみましょう。
この海洋博公園は、1975 年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して、翌 76 年にその跡地に設置されたもので、現在では沖縄本島北部、約 3km ほどある海岸沿いに広がる観光の中心的存在として親しまれています。
公園に到着したら、まずはシャトルバスに乗って日本最大級、最も人気のある水族館である沖縄美ら海水族館に向かいましょう。到着してすぐ目につくのは、サンゴ礁に囲まれた浅瀬に住むヒトデやナマコたちに触れることが出来るタッチプール、「イノーの生き物たち」。更に進むと、沖縄の強烈な日射しを直接取り込む構造と、水族館の目の前にある海から絶えず新鮮な海水を供給するオープンシステムを採用した、世界最大級の珊瑚の水槽、「サンゴの海」があります。そして、美ら海水族館の目玉といえば、巨大アクリルパネルをはじめ、アクアルームなど多方向から観覧できる大水槽、ジンベエザメやマンタなど回遊魚たちが群泳する姿を楽しめる「黒潮の海」をおいて他にありません。美ら海水族館は有料ですが、隣接施設である「イルカラグーン」や「マナティー館」などはすべて入場無料でお楽しみいただけます。
海洋博公園の中央にあるのが、昔ながらの琉球生活を体験できる、おきなわ郷土村です。ここでは、琉球王国時代に遡る沖縄の村落を再現しており、伝統的な村落形態の中に、20 を越す民家や高倉を再現しています。
また、沖縄を含め太平洋地域における海洋民族の歴史や文化を紹介する海洋文化館を訪れてみることをお忘れなく。中でも交流ゾーンでは、海が結んだ交流を象徴する 3 つの大型カヌーが展示されており、中でもパプアニューギニアのモトゥ族が交易に使用したというカヌーは、非常に貴重な復元モデルです。
園内を歩きまわって疲れたら、美ら海水族館の近くに位置する、鮮烈なエメラルドグリーンの水がまぶしいエメラルドビーチへどうぞ。このビーチは沖縄でも珍しいラグーン内にあり、水質も最上級で「快水浴場百選」にも認定されています。また園内には、ドリンクや軽食を販売する屋台やカフェ、レストランが数多くあります。
海洋博公園は、那覇市北部、約 90km (55 マイル) の距離に位置しています。海洋博公園そのものは入場無料ですが、沖縄美ら海水族館など、一部有料の施設もあります。公園は年中無休です。