長い歴史を持つニューファンドランド島に対し、ラブラドール地方は自然の厳しいツンドラ地帯。ニューファンドランドには、灯台や色鮮やかな家並みの街、北米最初の入植地としての歴史を伝える観光スポットなどがあり、毎年たくさんの観光客が訪れます。ツンドラ地帯のラブラドールには昔の捕鯨村のほか、国立公園などの見どころも。厳しい自然が作り出すダイナミックな景観が魅力です。
ニューファンドランドは 1,000 年の歴史を誇る島。南東部のアバロン半島には、歴史的見どころが 2 つあります。ひとつはカナダ最初のイギリス人入植地、キューピッズ。1610 年にジョン ガイが作りました。ケルンと呼ばれる石を積み上げた石塚や、ガイの作った農園跡などを見ることができます。もうひとつは州都セント ジョンズ。イギリスからの入植者で栄えた北米有数の歴史を誇る街です。色鮮やかな家並みが印象的な街は、活気にあふれています。シグナル ヒルに建つカボット タワーからは、美しい街を一望することができます。
島の北端は、ヨーロッパ人が北米大陸に初めて上陸した場所です。レイフ エリクソンがランス オ メドーに上陸したのは 1,000 年以上も前のこと。現在も発掘が続く現場や、再現されたヴァイキングの建物などが見どころです。
氷山が通る海域、アイスバーグ アリーの光景もニューファンドランド ラブラドール州ならでは。大西洋に沿ってグリーンランドまで続く一帯では、5 月から 6 月にかけて東側の海を流れていく巨大な氷山を見ることができます。グロス モーン国立公園には、ニューファンドランドの北部がかつて氷河に覆われていたことを示す証拠、フィヨルドがあります。フィヨルドが切り立つ海をボートで進むと、壮大な光景が広がります。
ラブラドールは大部分が未開の地なので、クルーズ船で北上するのがベスト。途中、バスク人の捕鯨村だったレッド ベイで下船することもできます。ホッキョクグマがいるトーンガット マウンテンズ国立公園では登山にチャレンジしてみては。
ニューファンドランド ラブラドール州へ行くには、セント ジョンズの国際空港までの航空便が便利。空港からニューファンドランドへ向かうには車、ラブラドールを目指すならボートかヘリコプターがおすすめです。