ラーン川の河畔に位置するマールブルクは、中世のドイツに迷い込んでしまったような小さな街。ほぼ戦禍を免れ、近代的な都市化の波にも飲まれなかったこの街には、中世の雰囲気がそのまま残っています。石段のある迷路のような通りや、当時の建造物、伝統的な木組みの家々などがこの歴史ある街並みを織り成しています。高台に立つ城や、ドイツ最古の部類に入るゴシック教会が代表的な建造物。また、マールブルクは大学の街なので、面白そうなイベントやにぎやかなカフェ、居心地の良いパブなどに困ることはありません。
オーバーシュタットは、歩行者専用の石畳の地区。ウォーキング ツアーに参加して、歴史的な建築物を見て回りましょう。高台にあるこのエリアには、17 世紀の建物がそのまま残っているところも。通りを散策していると、遠くから教会の鐘が聞こえてくるでしょう。マールブルクは、教会も見応えがあります。エリザベート教会は、ドイツを代表するゴシック様式の教会。13 世紀に建てられた石造りの建物です。
オーバーシュタットの高台に街を見下ろすように立つのは、ヘッセン方伯の城。建設は 11 世紀に遡ります。現在は大学と地元の文化を紹介する博物館となっています。マールブルク市庁舎前の広場で行き交う人々を眺めるのも楽しそう。Kulturzentrum Waggonhalle は鉄道のターミナルを再利用した文化センター。一風変わったこの場所では、展示界や演劇、演奏会、フリー マーケットが楽しめます。レストランやバーもあり、アートが集まる人気スポットとなっています。
植物園を散策したり、ラーン川をペダル ボートで遊覧したりするのもおすすめ。川からは歴史ある大学の建物が見えるでしょう。夕暮れ時にはシュピーゲルスルスト塔へ。街全体を包む美しい夕焼けが見られます。
マールブルクは、フランクフルトから車または列車で約 1 時間の場所。最寄りの国際空港は、フランクフルト アム マイン国際空港です。マールブルクはコンパクトにまとまった街なので、徒歩で観光することが可能。高台にあるオーバーシュタットの通りには、2 台のエレベーターでも行くことができます。マールブルクからの日帰り観光もおすすめ。キルヒハインの市場、アメーネブルクの要塞、ラウイッシュホルツハウゼンの古い城などに行くことができます。