オペラ ヌーヴェルとも呼ばれるリヨン オペラ座は、19 世紀当時のファサードやロビーに現代様式を組み合わせた印象的な建物。伝統と近代的な要素が融合したオペラ座の魅力をさらに体験するには、ガイドツアーへの参加や劇場での観劇がおすすめです。
リヨン市の中心部にある旧リヨン オペラ座が誕生したのは 1831 年のこと。その後 150 年を経て、1980 年代半ばに改築が決まった際にコンペで選ばれたのが、パリのアラブ世界研究所やバルセロナのトーレ アグバールなど、奇抜な設計で脚光を浴びていたフランスの建築家ジャン ヌーヴェルのデザインでした。1993 年に完成した建物は街のランドマークとして強い存在感を放っています。
オペラ座を遠くから眺めると、重厚でありながら近代的な要素が取り入れられていることがよくわかります。彫刻が施されたネオクラシカルの正面とモダンなガラス屋根のコントラストはとても印象的。改修によって、新たに半円形の屋根と地下スペースが設けられました。夜になると正面の彫像がライトアップされ、幻想的に輝きます。
劇場内のロビーは現代的でシックなデザイン。上階の壮大なロビーは旧オペラ座が造られた 19 世紀のままの姿を留めています。2 つの舞台も個性的。一方は馬蹄形、もう一方はギリシャ ローマ様式を思わせる現代的な円形の劇場です。
この歌劇場はリヨン国立歌劇場の本拠地でもあり、オペラやバレエのほか、コンサートなどさまざまなプログラムが上演されています。滞在期間中の公演予定をホームページでチェックしておきましょう。フランス語での見学ツアーも開催されています。ツアーがあるのは毎週日曜日、リヨン観光案内所で予約を受け付けています。
リヨン オペラ座はオテル ド ヴィル ルイ プラデル駅 (メトロまたはバス) からすぐ近く。市庁舎の裏側にあります。