ハワイ熱帯植物園では、植物好きの方はもちろん、どなたにも魔法のような体験が待っています。約 16 万平方メートルの保護区域のどこを歩いても、周りの植物や樹木の種類の多さに驚かされます。この自然の宝庫へ誘い込むように曲がりくねった小道が続いています。哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫が住む楽園を探検しに出掛けましょう。
植物園があるオノメア谷の植生がこんなにも豊かなのは、いくつもの要因が偶然にも重なったおかげ。火山性の肥沃な土壌が植物の生命にとって理想的であることに加え、20 世紀初めに人々から見向きもされなかったことが、今日のうっそうとした熱帯雨林を育てました。木々の中には 30 m を超すものもあります。
植物園を歩いていくと、現在はこの地域の樹木や植物だけでなく、世界各国から熱帯植物が集められていることが分かります。152 m のボードウォークを歩いてカハリイ峡谷の絶景を見に行きましょう。パームビスタへ向かえば、200 種類のヤシが生えるパームジャングルがあります。木々の枝が絡み合う奥深くへと進んで反対側へ出れば、オノメア川と美しいオノメア滝のそばでゆっくりできます。
歩きながら、野生動物が立てる物音に耳を澄ませてみましょう。葉っぱがカサカサと音を立てたら、マングースかも。しばらく立ち止まっていると、肉眼で見えるほど近くにやってくるかもしれません。空を見上げて、マイナバードのオレンジ色のくちばしや、白い腹を見せて飛んでいるアウクウ (ゴイサギ) を探してみましょう。葉っぱの中を何やら明るい色が動くのが見えたら目を凝らしてみてください。ヒロオヒルヤモリが動いているのか、雌のキマダラコガネグモかもしれません。
ハワイ熱帯植物園はヒロから 11 km。祝日を除き、毎日開園しています。入場料を払うと一日中滞在できます。写真を撮ったり、植物をスケッチしたり、双眼鏡でバードウオッチングしたり、たっぷりと時間を使って楽しみましょう。