元は 19 世紀に築かれた砦だったこの美術館では、フロリダキーズにおける南北戦争の遺産を見ることができます。フォート イースト マーテロは、北軍が支配していたフロリダキーズを南軍の攻撃から守るために、1860 年に建設されました。興味深いことに、北軍主導の下にあったにもかかわらず、キーウエストの住民の大半は南軍を支持していました。この地で戦闘は起こりませんでしたが、フォート イースト マーテロは、今なお、アメリカ南北戦争史の重要な一部と考えられています。建物内を巡って、重要な建物自体や何百もの遺物のほか、民衆芸術や現代美術の作品の大規模なコレクションを鑑賞してみませんか。
1950 年以来、この施設はキーウエスト芸術歴史協会によって運営されています。施設の境界をひと回りしてみると、修復のために協会が行った並々ならぬ努力に感心することでしょう。フォート イースト マーテロは、1860 年代の元の姿に戻っています。銃、軍服、絵画など、南北戦争に関する幅広いコレクションを見て回りましょう。サルベージ業やたばこの製造業などに関する展示を見ていると、そうした本来の産業でにぎわうキーウエストの街の様子が目の前によみがえってくるようです。
フォート イースト マーテロの最も素晴らしい魅力の 1 つが、博物館にある民衆芸術のコレクションです。地元の地域を象徴する、600 を超える絵画や木彫りの作品を手がけた民衆芸術家、マリオ・サンチェスの見事な作品を、ぜひご覧ください。さらに美術館を巡っていくと、スタンレー・パピオの金属製の彫像が見られます。
キーウエストに数多くあるゴースト ツアーに参加したことのある方なら、呪われた人形「ロバート」のことをきっと耳にしたことがあるでしょう。2014 年から「ロバート」はフォート イースト マーテロにおり、主な見どころの 1 つとなっています。
フォート イースト マーテロ博物館 & 美術館は、キーウエストの市内中心部から約 8 ㎞ (5 マイル) の距離に位置しており、キーウエスト国際空港のすぐ近くにあるので、車やタクシーで行くことをおすすめします。無料駐車場がキーウエスト芸術歴史協会によって用意されています。フォート イースト マーテロへは公共バスも出ています。博物館は、クリスマスには休館となります。また、入場料が必要です。