熱田神宮の周辺は樹齢千年を越える大楠をはじめ、鬱蒼とした森に守られており、境内には本宮および別宮外 43 社が祀られ、年間を通じて数々の祭典、神事が営まれています。
今から遡ること約 2000 年、西暦 1 世紀の頃、第 12 代景行天皇の時代に創建されたという熱田神宮。創建以来、度重なる改造・造営を経て、現代ではそれぞれの建築年代を反映する美しい社殿の数々を見ることができます。第二次世界大戦当時、数々の空襲により一部焼失されましたが、現在では大幅に修復、復興され、かつての神々しい美しさをすっかり取り戻しています。
熱田神宮は、現在でも伊勢神宮に次ぐ格式を持つ神社として名高く、観光客だけでなく数多くの地元民が日々参詣しています。神宮を訪れる観光客の数は年間 900 万人を越すとも言われており、特にピークシーズンはかなりの混雑が予想されます。神宮内では、商売繁盛、家内安全、漁業豊漁などを祈る「初えびす」に、新緑も鮮やかな 5 月に開催される雅やかな「舞楽神事」など、主な祭典・神事だけでも、年間を通して 70 以上もの祭事・神事を開催。
また、熱田神宮文化殿内には、他に類を見ない重要な歴史文化遺産の数々が展示されています。熱田神宮宝物館では、皇室を初め全国の崇敬者から奉納された平安絵巻を思い起こさせる伝統的な衣装から、古代の人々が使った日常品、剣、舞楽神事に使われたお面などを間近に見ることができます。熱田神宮はまた、三種の神器の一つ、草薙剣を祀る神社として有名ではありますが、残念ながらこの神宮最高峰の宝物は現在公開されておりません。
神宮内を十分堪能したら、是非、その周囲に広がる公園を散策してみましょう。園内にある「宮きしめん」で、名古屋名物のきしめんに舌鼓を打つのもお忘れなく。
熱田神宮は、名古屋市の中心部、名鉄名古屋駅から電車でたったの 5 ~ 7 分の距離。神宮前駅で降りて、徒歩 3 分のところにあります。敷地内には有料駐車場も数カ所あります。熱田神宮は年間無休、参観は無料です。