アポロシアターは 100 年間にわたり、アメリカ文化の魂であると同時に、ジャズからポップス、ラップに至るまで、アメリカ音楽のジャンルの中心地であり続けています。文化の象徴であると同時に街の歴史スポットでもあるこのシアターで、コンサートを見てみましょう。
アポロシアターで見られるパフォーマンスもさることながら、その歴史も興味深いものです。アポロシアターは 1914 年、ハーティグとシーモンによって運営されるニュー バーレスク シアターとしてオープンしました。当時の劇場のほとんどがそうだったように、ここも黒人の出演も観覧も禁止されていました。そして 1934 年、125 番街アポロシアターとして再オープンし、アフリカ系アメリカ人の観客動員に力を入れ始めました。また、人気のアマチュアナイトもこの時期に始まりました。初期の勝者には、エラ フィッツジェラルドやパール ベイリーがいます。
長年の間には、新人アーティストもベテランアーティストも多数出演しました。40 年代には、サラ ヴォーンやルース ブラウン、50 年代には、ディオンヌ ワーウィックやジェームス ブラウン、60 年代には、グラディス ナイトやジミ ヘンドリックスが出演しました。70 年代には、アレサ フランクリンや B.B. キング、80 年代にはダイアナ ロス、90 年代にはプリンスがパフォーマンスを披露しました。また、ショータイム アット ザ アポロというテレビ番組では、人気上昇中のアーティストをお茶の間に紹介しました。今も行われているアマチュアナイトを見に行って、音楽の世界で頭角を現しつつあるアーティストの応援をしましょう。観客は、1 位、2 位、3 位、そして明日のチャイルドスターを選びます。
この劇場では、アマチュア歌手のみならず、プロのパフォーマーも出演します。アポロコメディークラブでは、ドリンクを片手に笑い転げましょう。バレエヒスパニコなどのダンスグループも、定期的に公演を行っています。劇団クラシカル シアター オブ ハーレムは、クリスマスの定番ザ ファースト ノエルをここで何度も公演しています。その他、講義やパネルディスカッション、選挙のディベートも行われます。
イベントのスケジュールは、劇場のウェブサイトで確認することができます。我こそはと思う方は、ステージに上がるためのオーディションに出てみるのも良いでしょう。アマチュアナイトは毎週水曜日、コメディークラブは月に 1 回行われます。座席を確実に取るためには、オンラインでチケットを購入するのがおすすめです。ギフトショップがあるので、お土産も購入できます。
劇場の数ブロック圏内に、地下鉄とメトロノース鉄道の駅があります。ハーレムへ来たら、ぜひアポロシアターへ。きっと忘れられない夜になることでしょう。
