その後、チトゥルクという小さな町にあるブルキッチのワインセラーへ向かいます。ヨシップ・ブルキッチは、ボスニア・ヘルツェゴビナで現在でも唯一のオーガニックワインメーカーです。バイオダイナミック農法と土着のブドウを使い、非常に純粋で溢れるワインを造っています。中でも、ジラフカ100%で作った皮発酵白ワイン「ミェセチャル」は格別です。ボスニア語で「月を歩く人」を意味する「ミェセチャル」は、ヨシップが初めて完全にオーガニックな方法で造ったワインです。ワインのラベルに書かれているように、農作業とワイン造りはすべて月の満ち欠けに合わせて行われます。テーブルを囲んでワインを飲み、有名なリブノの羊のチーズ、地元の高品質のオリーブオイル、イチジクのジャム、自家製の生ハムを食べていると、まるで家族の家に招かれて楽しい休暇を過ごしているような気分になります。ブルキッチ ワイナリーにとって、新しいワインを造ることは、新しい命を誕生させることに似ています。ワインは魔法のようなものです。