鷲の巣のように険しい山頂に佇むツメルカ山脈の村々は、傑出した自然美を誇る地域の一部とみなされています。複雑に入り組んだ山の地形と透き通った川に魅了されることでしょう。
伝統的な集落や、数多くの教会や修道院が、かつての栄華を物語っています。

キピナ修道院はカラリチコス川の峡谷の上にあり、垂直の岩の洞窟の入り口には、エピルスで最も印象的な修道院の一つが建てられています。キピナ修道院は、修道士たちが周囲で育てていた庭園（ギリシャ語でキポス）からその名がついたと言われています。
1212年にグリゴリオス大司教によって創設されました。修道院は18世紀に繁栄し、修道士たちは社会活動に積極的に取り組みました。トルコ占領時代、そこに秘密学校があったという伝承があります。
この修道院は男性修道院で、聖母マリアのご宿泊に捧げられていますが、明るい金曜日にはズードホス・ピギ（生命を与える源）の祝日を祝います。

カラリテスは標高1200mに位置する村で、エピルスの「宝石」「鷲の巣」として知られています。主にアロマニアンが住んでおり、公式には伝統的な集落として位置づけられています。かつてこの村は、伝統的な金銀加工の中心地でした。ヴールガリとネシスの著名な金細工職人一家はカラリテスの出身です。

プラマンタ村は標高840メートル、ストログーラ山頂の麓に位置し、背後にはツォメルカ山脈が連なっています。ホテル、レストラン、ベーカリー、カフェ、ナイトライフ、近代的なヘルスセンター、薬局、環境教育センターなど、あらゆるものが揃っています。現代的なライフスタイルを取り入れたこの伝統的な村では、訪問者は必要なあらゆる情報にアクセスすることができます。100周年記念のプラタナスの木がある村の中央広場や、有名な聖パラスケヴィ教会前のアラピスの噴水は一見の価値があります。
プラマンタ村の近くにあるアネモトリパ洞窟には、3つの小さな湖があり、灰色、青銅色、白色の色とりどりの石筍があります。

バルカン半島最大、ヨーロッパで3番目に大きい単一アーチ橋であったアラヒトス川のプラカの石橋は、2015年に川の増水によって取り壊されました。現在は修復され、再び本来の場所に立っています。重要な歴史的記念碑であり、息をのむような壮大な光景です。長さ61m、高さ21m、中央アーチの高さは40m。

ツォメルカ展望台
前方にはツメルカ山脈、眼下にはアラキトス川の渓谷が広がる絶景のビューポイント。