フィレンツェのピッティ宮殿の真裏に位置するイタリア庭園デザインの傑作、ボーボリ庭園に足を踏み入れてみましょう。メディチ家によって造られたこれらの庭園は、イタリアの造園の基準となり、多くのヨーロッパの宮廷に影響を与えました。この広大な緑地は単なる庭園ではなく、古代やルネサンスの彫像、壮大な噴水、珠玉の建築物で埋め尽くされた野外博物館なのです。
有名なブオンタレンティ洞窟(Grotta del Buontalenti)から旅を始めましょう。ブオンタレンティ洞窟は、複雑な彫刻、偽の鍾乳石、石筍で飾られた人工洞窟です。ネプチューンの噴水」と「海の噴水」は、庭園に華やかさを添える2つの見事な噴水です。散策していると、トスカーナでは珍しいロココ建築のカフェハウスを発見するでしょう。近くには、18世紀後半に建てられたレモン・ハウスがあり、エレガントなトスカーナ風デザインを見ることができます。
庭園は城壁を越えてポルタ・ロマーナまで広がっており、ハプスブルク=ロレーヌ朝やサヴォワ朝が何世紀にもわたって発展させてきたことを反映しています。木陰の小道を散策するにも、段々畑の景色を眺めるにも、ボーボリ庭園は宮廷生活の精神を守りながら、静かな逃避行を提供してくれます。建築、芸術、自然が調和したピッティ宮殿を存分にご堪能ください。
チケットにはデジタル音声ガイドアプリが含まれています。予約確認書と一緒にご案内をお送りします。