コフェテ（Cofete）へ向かう午後のオフロード・サファリでは、どこまでも続くように見える海岸線から、フエルテベントゥーラ島内陸部の火山風景を見渡すことができます。コフェテは文明から離れていたため、謎めいたヴィラ・ウィンターを中心に戦時中のスパイ・ミステリーや無数の小説が生まれました。伝説は年を追うごとに大きくなるばかりです』。

まずはフエルテベントゥーラの中央山脈に向かい、雲に覆われた斜面がどこまでも続く、人けのないビーチへと下っていきます。最も目を引くのはコフェテ・ビーチで、その長さは約14km。波しぶきが海岸線に立ちこめる靄。オフロードのヘアピン・トラックを走り、島で最も高い火山ピコ・デ・ラ・サルサ（Pico de la Zarza）周辺の火星のような風景を駆け巡ります。ここで西海岸のパノラマを堪能した後は、ひなびた集落、コフェテ（Cofete）まで下ります。

ほとんど廃墟と化したこの村には、第二次世界大戦後、ナチスの隠れ家だったと噂される謎めいたヴィラ・ヴィンターがあります。次はフエルテベントゥーラの南端にあるプンタ・デ・ジャンディアへ。うまくいけば、灯台と大西洋に沈む夕日を楽しんだ後、この島の人里離れた場所にある数少ないレストランで夕食とワインを楽しむことができます。その後、星空の下、ホテルに戻ります。