サウジアラビアのヒジャーズ、アル・マディーナ地方のアル・ウラ地区にある遺跡です。遺跡の大半はナバテア王国のもの。首都ペトラに次ぐ王国最南端にして最大の集落。
アル=ヒジュルの考古学的遺跡(マダイン・サレハ)は、サウジアラビアで最初に登録された世界遺産です。以前はヘグラとして知られていたこの遺跡は、ヨルダンのペトラの南に位置するナバテア文明の最大の保存遺跡です。
エレファント・ロック(象の岩)をお楽しみください。この壮大な岩は、まるで象の鼻が地面に触れているように見えます。
アラム語、ダダニ語、タムディ語、ミナ語、ナバテア語の碑文が数千もあり、イスラム時代最古の碑文のひとつで、24AH(644CE)に遡ります。
数千ものアラビア語以前の碑文が数多くの遺跡に残されているため、アルウラはアラビア語を研究する上で重要な場所となっています。アルウラ渓谷の北にある山、アルアクラーには、450以上の初期のアラビア語の碑文があります。東側にあるナクシュ・ズハイルには、イスラム時代最古の碑文のひとつがあります。しかし、アルウラで最も多くの碑文が集中し、最も多様な碑文があるジャバル・イクマほど重要な遺跡はありません。
太陽に温められた美しい砂漠の風景の中、人里離れた渓谷にひっそりと佇むサウジアラビア最大の「開かれた図書館」。
ダダンは多くの民族のキャラバンの中継地であり、アルーラがまさに文明の十字路であったことを示す手がかりのひとつが、アルーラを通過する途中で碑文や供物を残そうとする人々が訪れたジャバル・イクマです。崖や岩に刻まれた何百もの碑文や彫刻によって、ジャバル・イクマは時代を超えて人々の記憶に残ることになりました。
紀元前1千年紀にまでさかのぼると考えられている碑文が残るこの壮大な遺跡を訪れれば、過去を垣間見ることができるでしょう。
注:ヘルガとダダン&イクマの観光ツアーは、現地ツアーガイドと少人数の現地グループとの共同催行となります。