西の武蔵塚には、宮本武蔵の弟子である寺尾信行氏の墓に「晴信居士」の文字が刻まれた天然岩がある。 晴信は武蔵の諱で、居士は出家せずに仏道に傾倒する男性の称号。 寺尾信之の兄弟である寺尾孫之丞は武蔵の最も重要な弟子であり、また『五環の書』の写本を贈られた人物とされている。 熊本市には武蔵の墓と思われる場所がいくつかある。 遺体は寺尾家の墓に実際に埋葬されたとの説もあり、今回のツアーでは西の武蔵坂「宮本武蔵の西の墓」を訪れる。

宮本武蔵は晩年の5年間を熊本で過ごし、霊巌洞に退いて『五環の書』を詠んだ。 『五環の書』は、剣術の秘術など、兵法の要諦を説いたテキストである。 この洞窟で伝説の剣士を想像し、瞑想に時間を費やす。 雲巌禅寺では、武蔵の弟子や五百仏弟子による剣術展示を見ることができる。 雲巌禅寺から霊巌堂にかけての岩山腹の狭い道沿いに、仏弟子の形をした石仏が五百羅漢として多数安置されている。 雨天の場合は洞窟内での瞑想体験は行わず、代わりに雲巌禅寺内の堂で行う。