この小さなアルプスの村は、キリストの受難を表現した18世紀のフレスコ画や、何世紀も続く木彫りの伝統で有名になりました。アンマー渓谷に位置するこの村は、村を横切るアンマー川にちなんで名付けられました。そのルーツは青銅器時代後期にさかのぼりますが、現在の村は9世紀の小さな修道院から始まりました。ドイツとイタリアの間に位置するこの小さな町は、ローマへ向かう巡礼者たちの中継地となりました。14世紀以降、この町が木彫芸術の支点となった経緯をご覧ください。近くのエッタル修道院やエリート寄宿学校とのつながりを学びましょう。町の通りを歩き、30年戦争がどのように黒ペストの再来につながったかを知り、それがキリストの最期を最もよく表現した劇のひとつとして知られる「キリストの受難」を生み出したのです。19世紀初頭にドイツのグリム兄弟が口承伝承から集めた童話「メルヒェンホイザー」をご紹介します。オーバーランメルガウは、聖と俗の両方に畏敬の念を抱く町であることは間違いありません。