ブレスト港はフランス海軍と深いつながりのある港。観光船で港を巡ると、その歴史をうかがわせる建造物が至るところに見られます。国立海洋博物館で海事の歴史を学んだ後は、海へ戻って海岸や遠洋に生息する不思議な海洋生物を探してみましょう。
広大な入り江に面したブレストは、中世から長い間、戦略的に重要な海軍の街として栄えてきました。第二次世界大戦中の度重なる空襲で破壊された街は、貨物船や漁船が行き交う商業として復興を遂げ、現在に至ります。
港を巡るガイドツアーに参加すると、何世紀にもわたりこの地を拠点とするフランス海軍艦隊について、詳しく知ることができます。停泊する巨大な軍艦に乗船できることも。海戦にまつわるエピソードも聞いてみましょう。
港を巡った後は街の南端へ。パンフェル川の河口近くまで散策すると、岬の先端に建つ堂々とした城の姿が見えてきます。数百年の歴史を誇るこの巨大な城は、現在もフランス軍が一部利用しています。対岸の建物は国立海洋博物館。生き生きとした絵や精巧な模型、インタラクティブ ビデオなど、世界大戦時の様子をリアルに伝える展示は見応え十分。タイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
にぎやかな中心部から北に向かうと、オセアノポリス水族館が見えてきます。広大な水族館は生息環境ごとに 4 つのパビリオンが設けられていることが特徴。子どもはもちろん、大人も楽しめる展示が人気です。北極セクションではペンギンやオットセイ、熱帯セクションでは色鮮やかなサンゴや熱帯魚が迎えてくれます。
ブレストはフランス北西部ブルターニュ県内にあり、パリからは車で西に 6 時間ほど。高級ホテルやお得なゲストハウスなど、宿泊施設も充実しています。海岸沿いのキャンプ場や美しいビーチリゾートを利用するのもよいでしょう。美味しい料理もいろいろ。クレープなどの伝統的なブルトン料理はもちろん、港町ならではの新鮮なシーフードもおすすめです。
時代とともに変化を遂げてきた歴史豊かなブレストの街は、訪れる人をさまざまな魅力で楽しませてくれます。