古くは古代ローマ帝国時代より、ヨーロッパの交易ルートの中継地点としての役割を担い、特に中世に発展を遂げたフィラッハ。イタリアとスロベニアに近いことから、現在も交通の要所および鉄道の拠点となっています。 現在、人口は 60,000 人ほどです。
まずは、歴史地区を歩いて散策しましょう。歴史地区は歩行者専用となっており、狭いエリアにカフェやレストラン、ショップがひしめくにぎやかな空気に包まれています。街のビール工房でおいしいビールを飲み、果物や野菜、肉など、地元の特産品をお試しください。週に数回開かれるファーマーズ マーケットは必見です。
中世の趣が残る中央広場のはじまりは 12 世紀までさかのぼり、路地裏や中庭を散策すると、多くの歴史的建造物を今も目にすることができます。中でも見逃せないのは、街の中心的な教会であるシュタットプファールキルヒェ (市教区教会) です。14 ~ 15 世紀に後期ゴシック様式で建てられ、中央広場を見おろすようにそびえています。街の長い歴史を紹介するシュタットムゼウム (市立博物館) にも、ぜひお立ち寄りください。
この地域の最大の魅力は、街の周りに広がる多数の湖と雄大な山々です。車を 30 分走らせると、ヴェルター湖、オシアッハ湖、ファーカー湖の湖畔まで行くことができます。この 3 つの美しい湖は保養地として人気があり、主に水泳やボート乗り、サイクリングを楽しむことができるので、ぜひ足をのばしてみてください。
ドブラッチ山自然公園も必ず足を運びたい場所です。公園管理者が案内する自然探検ツアーに参加して、ハイキングを楽しみましょう。ドブラッチ山までは、パノラマビューを眺めながらドライブを楽しめる有料道路フィラッハ アルペン街道をご利用ください。街道沿いには展望スポットも多くあります。夏はウォーキングやハイキングの名所として人気を博し、冬にはスキーやスノーボードを満喫できるゲルリッツェン山も忘れずに訪れましょう。山までの一番おすすめの交通手段は、オシアッハ湖を一望するケーブルカーです。