人々は数千年もの間、バラナシのガンジス川のほとりで祈り続けています。シヴァ神と妻パールヴァティーが時の始まりにこの地に立ったという神話から、この古都はヒンズー教徒にとって、心の拠りどころとなっています。川の西岸は数多くの寺院や神殿があり、儀式の行われる刺激的な場所です。
ヒンズー教徒にとってガンジス川がいかに重要かを理解するには、ボートに乗って川からガートと呼ばれる石造りの階段を眺めてみるのが一番です。町の路地から川へ降りるための長い階段が設けられています。いつ訪れても、祈りを捧げる人、沐浴する人、洗濯をする人の姿を目にすることでしょう。結婚式も葬式も火葬もすべて、この川岸で行われます。
日没後は、ダシャシュアメード ガートへどうぞ。数千ものランプが川に浮かぶ夜の儀式を見ることができます。このガートの近くには 18 世紀に建造されたヴィシュワナート寺院とジャンタル マンタル天文台があります。18 世紀の科学の拠点で、かつて星の運行を記録した設備を見学しましょう。天文台はマーンマハル宮殿の屋上にあります。
バラナシではどの路地を曲がっても寺院があるといっても過言ではありません。一般にヒンズー教徒以外はヒンズー教の寺院に入ることができませんが、一部の寺院は入場が許可されているので、美しい建築を鑑賞しに行くとよいでしょう。白い大理石のトゥルシー マナス寺は一般にも公開されています。中に入ると、壁にはヒンズー教の伝説を描いた装飾が施されています。
ヒンズー教はインドの主要な宗教ですが、バラナシは仏教徒にとっても聖地です。バラナシ郊外にある小さな村サールナートは、ブッダが初めて説法を説いた地とされています。この村を訪れ、5 世紀にまで遡るダメーク ストゥーパなど、古代の神聖な建造物を見学してみてください。
バラナシはインドの多くの人たちにとって宗教上の重要な場所であるため、国内の各地域まで、陸路、鉄道、空路が整備されています。最寄りのラール バハードゥル シャーストリー国際空港までは、わずか 18 km の距離です。
寺院やガンジスの岸辺での儀式を目の当たりにすれば、バラナシがインドの多くの人たちにとって特別である理由が理解できるはずです