ヨークシャー地方の美しい田園地帯に囲まれた都市、ブラッドフォードは、その見事な建造物とカレーレストランのほか、ユネスコ認定の映画都市としても有名です。
ブラッドフォードは、近代的な都市でありながらもビクトリア朝時代の貴重な建物と産業革命の名残を今に留め、1850 年代のドイツ人入植者から 20 世紀のバングラデシュとパキスタンからの移住者まで、多様な人種の移民に支えられています。かつては世界の羊毛貿易の中心地であったブラッドフォードは、今ではイギリスの「カレーの中心地」、そしてユネスコの映画都市に最初に認定された都市として有名です。
市の中心部には近代的な憩いの空間ブラッドフォード シティ パークがあり、豪華なベネチアゴシック様式のブラッドフォード市庁舎が隣接しています。夏には、この公園の噴水ミラー プールで、毎晩繰り広げられるライトショーを見ながら涼むことができます。ここから歩いてすぐのところには、音楽、ミュージカル、パントマイムが催されるアルハンブラ劇場とこの土地の映画、ラジオ、テレビ産業に関する展示を楽しめる国立科学メディア博物館があります。
かつての羊毛取引の中心地で、1850 年代に多くのドイツ商人が移植したことからそう呼ばれるリトル ジャーマニーへも、ぜひ足を運んでみてください。チャペル ストリートとフィールド ストリートに、ビクトリア様式の建物や旧毛織物工場が立ち並んでいます。市内のそのほかの見どころ、ブラッドフォード大聖堂と羊毛取引所も見逃せません。
郊外まで足を延ばすと、ボウリング パークに隣接する博物館ボリング ホールやリスター パーク内にあるカートライト ホールなど、さらに多くの見どころがあります。ユネスコの世界遺産に登録されている、ビクトリア朝時代のモデルビレッジソルテアと、そこからほど近い森の中を 1 世紀にわたって走り続けているシプリー グレン トラムウェイもお勧めです。
ブラッドフォードの夏は、数々のフェスティバルで活気に溢れます。7 月に開催される入場無料のブラッドフォード フェスティバルでは、地元のダンスグループやミュージシャン、ストリートパフォーマーが多彩なパフォーマンスを披露します。そして、8 月のインフェスト UK と 9 月のビングリー ミュージック ライブには、毎年大勢の音楽ファンが詰めかけます。
ブラッドフォードでは、バングラデシュ、インド、カシミール、パキスタンのおいしい料理も楽しめます。本格的なアジア料理が食べられる数々のレストランの中からぜひいろいろと試してみてください。
ブラッドフォードへは、リーズ、ロンドン、マンチェスター、ヨークから電車 1 本で到着します。ここからさらに、息を呑むほど景色が美しいウェスト ヨークシャーまで足を延ばすのもよいでしょう。ボウランドの森とヨークシャー デールズ国立公園は、いずれも車で北西に向かって 90 分ほどです。