雰囲気重視のホテル選び

「率直に言って、ある一定のレベルでは、最近のホテルはそれなりのサービスを提供してくれると思っています」と定期的にホテルに宿泊するニューヨーク出身のサラさん (28 歳) は言います。「もはや設備やサービスが充実していればよいということはありません。いつも大都市にいるので選択肢はたいてい豊富にあります。決め手となるのは、『これこそぴったり』という感覚です。たとえば、チェックインをすませてバーに向かったとき、その雰囲気がしっくりくるかどうかです。雰囲気とは何でしょうか?」ホテル選びの際に、雰囲気を最も重視するという旅行者が増えています。Hotels.com の 2024 年の主要トレンドに「雰囲気重視のホテル選び」が含まれているのはそういうことです。

「雰囲気」は漠然とした概念です。端的に言うと、ホテルの宿泊客、設備やサービス、デザインを総じて、自然と醸し出される空気感です。多くの人にとって、雰囲気はその場所が快適か否かを左右する決定的要因です。「ホテルで旅行者がどう感じるかです」。Expedia Group のブランド広報代表、メラニー フィッシュはこのように述べています。「雰囲気は、無形のホテル体験を測るのにふさわしい基準となりえます」理想のホテルを探す際に、まず雰囲気を見る人が増えています。

その際、確かなデータや事実と同じように、個人的なアドバイス、感覚、友人の評価を信頼します。「もちろん、今でもベッドの快適さなどは口コミに影響を与えます」とフィッシュ。「しかし、ホテルでは定義のあいまいな『雰囲気』が重視される傾向が高まっています。この言葉は、この 1 年間に Hotels.com の口コミで 20,000 回以上登場しています」

雰囲気は特に、ホテルの予約で重要な要因となっています。「芸術的」な滞在を検索すると、「シチズン M ホテル グラスゴー」のようなホテルが表示されます。「心地よい」では「バベル ベルヴィル パリ」や類似のホテル、「モダン」ならデトロイト近くの「ザ ダクストン」など、「美しい」ならコロンビアの「サンタ マルタ マリオット リゾート プラヤ ドルミダ」です。雰囲気の検索でよく使われる言葉には、ほかにも「歴史ある」「おしゃれ」「インダストリアル」「チル」「ファンキー」「レトロ」「ヴィンテージ」「落ち着いた」などがあります。

これは、単純な料金や星評価の比較よりもあいまいになる可能性がありますが、Hotels.com のアプリのスマートショッピング機能を利用すると、「雰囲気重視のホテル選び」で最大 5 つの宿泊施設が提示され、自分にあった、自分の気持ちにぴったりのホテルを見つけられます。結局のところ、豊富な選択肢からホテルを選べるのに、自分にあわないホテルを選ぶ理由はありません。雰囲気を無視する理由がありますか ? いいえ、ないでしょう。

Expedia Brands 部門が市場調査機関 OnePollに委託して実施した消費者調査の結果に基づきます。調査は2023年9月12日～10月5日に14地域の20,000名を対象に実施しました。

2018 年 1 月 1 日 ～ 2022 年 12 月 31 日の Hotels.com のホテルの口コミデータに基づきます

Justin Quirk

著者

ジャスティン カークは、Expedia Group の編集部で Associate Creative Director を務めています。また、音楽、デザイン、時事問題を専門としたライター兼編集者でもあり、The Sunday Times、The Guardian、Esquire などの新聞・雑誌での執筆経験も持ちます。1980 年代にブームになったヘヴィメタルの歴史を紐解いた本『Nothin’ But a Good Time』の著者でもあります。