美術史家による3時間のガイド・ウォークは、街の中心にあるヴォロスマールティ広場から始まる。ツアーの最初のカフェはゲルボーで、帝政ブダペストの雰囲気を知ることができる。洗練された内装と100年以上の歴史を持ち、19世紀後半には観光客や地元の人々の社交の中心的な役割を果たしていた。
ジェルボーからドナウ川沿いの路面電車に乗り、19世紀のハプスブルク帝国の経済的・文化的絶頂期のカフェハウス文化を象徴するような重厚な空間、セントラル・カフェに向かう。内装、食事、デザート、飲み物、すべてが往時の文化の雰囲気を感じさせる。
1885年から営業しているミュージアム・カフェに移動する。著名な顧客には、国会議員、著名な作家、有名なハンガリー人俳優などが多かった。豪華な壁は、世界的に有名なツォルネー磁器のタイルで覆われている。
さらにしばらく歩くと、ラコッチ通りにあるウラニア・カフェが見えてくる。このカフェには市内で最も古い映画館があり、著名な知識人が大勢の聴衆の前で講演を行うことで知られている。