観光の合間に立ち寄りたい!イタリア・バール徹底攻略ガイド
イタリアの街を歩けば、必ず一度は見かける「バール」。日本で言うところのカフェのような存在で、街中のどこにでもあり、コーヒーを飲みながらほっと一息つける場所です。もちろん、観光の合間に疲れた身体を休めるのにもピッタリ。
せっかくなら観光の合間などにも積極的に利用したいところですが、この「バール」には少し独特のルールがあり、知らないで入ると戸惑ってしまうこともあります。今回は、日本の「カフェ」とはちょっと違う「バール」を、スマートに利用するために知っておきたいことをまとめました。
日本のカフェとは違う!?知っておきたい、バールの「お作法」
イタリアのコーヒーと言えばエスプレッソ。イタリア人はこのコーヒーを飲む時間を何よりも大切にしていて、朝食時にはもちろん、日中でも1日に5杯も6杯も飲む人もいるほど。仕事や作業が一段落した時にほっと一息つき、頭をすっきりさせるためには欠かせないものなのです。
photo by Philip Sheldrake
そんなコーヒーを飲む場所「バール」の注文の仕方は、日本のカフェと比べるとちょっと特殊。料金を払う場所、コーヒーを受け取る場所、席に座るかどうかなど、知っていなければ戸惑ってしまういくつかの「ルール」があります。
料金は先払い?まずはレジを探そう
日本のカフェはセルフサービスでない限り料金は後払いですが、イタリアのバールでは先払いが基本。コーヒーを出してくれるカウンターとは別にレジがあり、まずはそこで料金を払います。その後カウンターに行き、レシートを添えてコーヒーを注文するという仕組み。
カウンターのすぐそばにレジがあることもありますが、昔ながらのバールではカウンターとレジが遠く離れていることも珍しくありません。
飲む場所によって料金が変わる?
バールでコーヒーを飲む場合、カウンターで立ったまま飲むか、テーブル席に座って飲むかの2通りがあります。もちろん、好みに合わせてどちらを選んでもいいのですが、同じものを注文しても、飲む場所によって料金が変わることを覚えておきましょう。
一般的に、テーブル席ではカウンターの2倍程度の料金がかかるため、イタリアではほとんどの場合テーブル席には座らず、カウンターでさっと飲むというスタイルが一般的です。
隠しメニューもあり!コーヒーの種類を知ろう
バールにもメニューはありますが、ほとんどの場合はイタリア語で書いているうえ、耳慣れないものばかり。いくつか代表的なものをご紹介しましょう。
photo by brian
エスプレッソ(Espresso)
最も一般的なコーヒー。イタリアではこれが基本のため、誰も「エスプレッソ」という言葉は使いません。単に「カフェ(Caffè:コーヒー)」と言ったり、「カフェ・ノルマーレ(Caffè Normale:普通のコーヒー)」と言ったりします。
カフェ・アメリカーノ(Caffè Americano)
日本で言うところのアメリカン・コーヒーが飲みたい場合はこちらをオーダーしましょう。エスプレッソと空のコーヒーカップ、それからお湯が出てくるので、自分で好きな濃さに割って飲みます。
カフェ・デカッフェイナート(Caffè Decaffeinato)
日本ではあまり見かけないカフェイン抜きコーヒーもイタリアでは一般的な存在。カフェ・ジンセン(Caffè Ginseng)やカフェ・ハグ(Caffè Hag)と言うこともあります。例えば「カプチーノをカフェ・デカッフェイナートで」なんて注文の仕方も可能です。
カフェ・ルンゴ(Caffè Lungo)
コーヒー粉の量は変えずに、水量を少し多めにして淹れたコーヒーのこと。エスプレッソが濃すぎるという人は、こちらを注文するといいでしょう。反対に、水量を少なめにして濃く淹れたコーヒーはカフェ・リストゥレット(Caffè Ristretto)といいます。
カフェ・フレッド(Caffè Freddo)
直訳すると「冷たいコーヒー」で、夏場にだけ登場するメニューです。ただし、いわゆるアイスコーヒーではなく「エスプレッソに砂糖を入れて冷やしたもの」であることに注意。コーヒーの濃厚な味わいと歯が疼くような甘さは慣れるとクセになりますが、砂糖抜きのすっきりとした苦さを求めて注文すると「想像と違う!」なんてことになります。
ちなみに、イタリアには日本にあるような砂糖抜きのアイスコーヒーは存在せず、冷たいものが飲みたい場合は水やジュースを注文するのが一般的です。
観光の合間に賢く利用しよう!
バールの店内は少し薄暗く入りにくい雰囲気であることも多いため、最初は少し勇気が必要かもしれませんが、一度利用してみるとなんとも便利な存在です。コーヒー(エスプレッソ)が1杯1ユーロ程度というリーズナブルさも嬉しいところ。イタリア観光の合間にはバールを賢く利用してみてはいかがでしょうか。
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