本当のところ、台湾の占いってどうよ ~行天宮・占い横丁で占い体験~
日本でも人気のパワスポ&占い。今回は日本よりもさらに占術に熱心な台湾で、占いを体験してみました!
占い前にまずは気持ちを高める
最近、運気アップを目的に旅を勧める特集を目にします。パワースポット巡りってやつ。正直なところ私自身はそんなに興味がありませんでした。というのも、故郷、島根県にある、あの超有名なパワースポット以上のものはそうそう世の中にないと思っているし、そのパワースポットにしたって、幼い頃から年に1回はお参りに行っていたけれど、特に芳しい効果は感じられなかったしな!
とはいえ、記憶をたぐり寄せてみたところ、5年くらい前、えらく悪いことが続いたことがあり、友人に祈禱師を紹介してもらったことを思い出した。超人気の祈禱師のため、予約が入ったのは半年後で、その頃には既に身辺はある程度落ち着いちゃっていたのですが、まあせっかくだからお祓いをしてもらった。祈禱師曰く、「祖先がもてあそんだ女の霊が憑いている」。結局、3万円払って、お祓いしてもらって、そのおかげかそれ以来ほぼ心穏やかに過ごせています。パワスポとか興味ないとか言ってたけど、考えてみたらあの祈禱師のおかげで、今、私はパワスポに頼らない生活ができているのかもしれない。
というか、今一度自分をよくよく見つめ直してみると、三十路も折り返し地点にいる女として、不安な要素はいっぱいあるではありませぬか。例の祈禱師の効果が強すぎて、不安な気持ちがすっかり封印されてみたい。恐るべし祈禱師のパワー。
と、いい塩梅に将来に対して不安な気持ちが募ってきたので、日本よりもさらに占いとかパワースポットとか超自然的なことに感心の高い台湾、で開運祈願してみようと思います!
優しさがちりばめられた行天宮で厄払い
今回訪れたのは、評判の占い師が集まる占いの街、行天宮。多くの参拝客で賑わう行天宮の周りには、「当たりすぎて怖い」と評判の占い師や、地下通路に占いブースが並ぶ「占い横丁」があるそう。占いの前にまずは、行天宮に参拝してみましょう。
商売繁盛の神が祀られる行天宮は、居心地満点
行天宮は三国志演義の関羽が祀られており、関羽さんといえばなんとあのそろばんを発明したという説も。ここでは商売繁盛の神として崇められています。平日の午前中にも関わらず、老若男女、たくさんの人々が参拝に来ていました。
門をくぐるとすぐ左手には水道コーナーがあります。日本でいう手水的なものでしょうか。新しい寺だけあって、ずいぶん近代的なウォーターサーバーが置かれています。しばらく観察していると、みなさん、そのサーバーからお水を飲んでいらっしゃるよう。昔の寝台車に設置されているような平らになる紙コップが備え付けられています。ホテルから歩いてきたので喉が渇いており、一気に3杯飲んでしまいました。味はふつう。清潔な水が無料で飲み放題なのはありがたいですね。お湯もでるので、さぶい日などは嬉しいところ。持参した保温瓶にお湯を入れてテイクアウェイする人もいました。
普通の水道は、主にお供えにするフルーツを洗うためにあるみたいです。奧には鏡がかけてあり、参拝前の台湾ガールが身繕いに余念ありません。
お堂に入ると、血圧測定コーナーが。ひっきりなしにお年寄りが立ち寄り、血圧を測っています。医学的な見地からも健康を見守ってくださるんですね。これは優しい。
お参りの方法ですが、まずは、立って胸の前で手を合わせ、続いて跪き、最後に頭も伏せます。このとき男性は手のひらを下に、女性上にします。いわゆる五体投地ですが、ここでも行天宮の優しさが光ります。
なんと膝をついても痛くないクッション式の低いスツールが置いてあって、手や額が汚れないし冷たくない。腰にも優しい。
確かに、これくらい快適だと、頻繁にお参りに来たくなりますね。私も「仕事とかいろんなことが上手くいきますように~」と祈って行天宮を後にします。
地下の占い横丁で占いにチャレンジ
さて、行天宮界隈には占い処が豊富で、駅前に立ち、ざっと見渡してみてもいくつもの看板を目にします。ただし人気の占い師は事前に予約が必要とのこと。飛び込みで行ってみても良かったのですが、やっぱりちょっと怖かったので占いブースが並ぶ占い横丁というところに行ってみることにしました。
勇気を出して、占いの聖地へと続く階段を下る
占い横丁への入り口は、ただの地下道の入り口。ちょっと不気味な感じがします。
ガイドブックには20軒ほどブースが並ぶと書いてあったけど、私が見つけられたのは7軒ほど。奧にもうちょっとあったのかもしれないです。ほぼ全てのブースで「日本語OK」と書いてあります。
ピンと来た占い師に占ってもらうといいかも的なことをものの本で読んだのですが、ピンとくる暇もなく流暢な日本語を話すおばさんに話しかけられ、占ってもらうことになりました。プランはいろいろあるようですが、性格、仕事運、健康運、金運、結婚運、出産運、相性、これからの人生のことなど、知りたいことをなんでも占ってくれるお得なパック1,000元がイチオシということでそれにします。青い服のおばちゃん占い師と、通訳のおばちゃんのユニットでやっているみたい。他の店でもだいたい1,000元ってのが相場らしく、そのぐらいを予定しておくとよいでしょう。
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使えるものは総動員。全力で占ってくれる姿勢に好感度アップ
占いに必要なのは名前と、生年月日、出生地、そして生まれた時間。生まれた時間というのが難題ですが占いには結構重要な要素なので、予め調べておくと良いでしょう。また、気になる人との相性を占ってもらいたい場合には、相手の名前、生年月日も必要です。
それらを告げると青い服のおばちゃんが中国語で語りだし、それを通訳のおばちゃんが訳しながらピンクの紙に書いていってくれるというスタイルです。占い師は、漢字がいっぱい書いてある分厚い本を見たり、手相や顔相、ときにはiPadまで出してきて、あらゆる知識を使って占ってくれるのでちょっとお得な気がします。[/two_third]
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気になる占い結果は・・・
さて、気になる占い結果ですが、
「結婚は2015年か16年にできるけれど、あなたはまあしてもしなくもいいわ(どういうこと!?)」、「子供は一男一女ができる、あなた最高よ~(まじで!ちょっと荷が重いな!)、「40歳から安定した老後が送れる運勢よ~これ最高よ~(あと数年で隠居できる!?嬉しいけど・・・どういうこと!?)」などと嬉しいお告げでいっぱいでした。「もともとの運勢に金色の要素があるから、金色の服は着ちゃダメ(金色の服って逆に難しいな!)」などと、役に立つアドバイスも豊富。
最後は書いてくれた日本語の紙をもらって、通りすがりの人に記念撮影をしてもらって終了。所用20分。
占ってもらった感想ですが、悪い気はしないし、これから一男一女を授かるとなると、人生設計もきちんとしなきゃな、と放埒な人生をちょっと反省したり、金色の服は避けるようにしたりと、なんとなく人生の指標ができるたような気がします。
と、いうわけで、思いのほか楽しかった行天宮参拝&占い横丁体験。別に人生に迷ってなくても、占ってもらうことによってなにかしら人生の目標ができることもあるかも。
それでは、台湾で良い占い体験を!
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