パッタイの魅力に触れるならこの店! バンコクのパッタイおすすめ3店
タイには観光客に人気の料理がいくつもあります。その1つが今回取り上げるパッタイです。タイ料理に特有の辛さがなく、マイルドな味でありながら素材や風味にタイらしさが感じられることから、老若男女を問わずに大人気。タイ人にもこよなく愛されている料理です。
もともとは素朴な屋台料理ですが、最近ではレストランでもメニューに取り入れるところが増えてきました。どんなお店がおすすめなのか。パッタイの美味しさではバンコクで最強の3店をご紹介します。
パッタイってどんな料理!?
パッタイとは、米粉でできたビーフンを使ったタイ風焼きそば。辛くないタイ料理の代表格です。このパッタイ、1940年頃に生まれたという説が有力です。
パッタイの「パッ」とはタイ語で「炒める」、「タイ」は「タイ国」を意味しています。タイがシャムから現在の国名へと変わったのは1939年。パッタイは、国名が変わったのを機に、当時の首相であるピブーン首相が国を象徴する料理として「パッタイ」と命名したとされています。
お店によってパッタイのバリエーションは異なりますが、もともとの材料はビーフンとエビ、エシャロット、ニラ、もやし、干しえびなど。これらを具材にして、ナンプラーやタマリンド汁、砂糖、ライム、ピーナツなどを加えて仕上げる炒め麺料理です。
タイ人は、このパッタイにテーブルに置かれた調味料のお酢や唐辛子などをアレンジして、自分流にカスタマイズしていただきます。
ぜひ、みなさんも独自の味付けにチャレンジしてみてください。
私のおすすめはお酢を少しプラスすること。味にメリハリがでて美味しさが増しますよ。
バンコクでパッタイを食べるならまずはティップマサイにGO!
パッタイ専門店としてもっとも有名で大人気なのがティップマサイ。50年以上の歴史を持つパッタイの老舗中の老舗です。
営業開始は夕方の17:00から。開店前にはすでに長蛇の列ができていることでも有名です。
ミシュランガイド2018でピブグルマン(5000円以下(サービス料、席料含む)で食事ができる、おすすめレストランのカテゴリー)に選出されたことから、人気はさらに加速しています。観光客ばかりではなくタイ人にも人気が高く、多いときには1時間待ちということも。行列を覚悟して行くのが正しいお店です。
ティップサマイではパッタイを作る厨房が店頭にあり、列で待っているとその光景が目に飛び込んできます。パッタイを炒める人、卵焼きを作ってあっという間にパッタイをくるむ人、盛り付けをする人と完全分業体制でパッタイが仕上がっていく光景は圧巻です。
メニューにはいくつものパッタイがありますが、看板料理といえるのがパッタイを卵で薄く包んだ「パッタイホウカイ」(60バーツ=約200円)。まるでオムライスのようにパッタイを包み上げた一品です。
一口食べてみると、甘くマイルドな味付けです。この味に細いビーフンの食感がよくマッチしています。表面を包む薄い卵焼きとの相性も絶妙です。
屋台でパッタイを食べると、麺がベタベタしていることが多いのですが、ティップサマイのパッタイにはそれがありません。硬さがちょうどいいのです。味付けも甘いのですが、しつこくないので後味がいい。非常に上品なパッタイといえるかもしれません。
お客さんのほとんどがこの「パッタイホウカイ」を注文していますが、メニューの中には、炒めたエビやカニの身、スライスしたマンゴー、スルメイカをトッピングした「パッタイ ソンクルアン」(300バーツ=約1000円)も。中身も値段もキングオブパッタイ。機会があればぜひどうぞ。
また、パッタイとともにぜひ味わいたいのがナムソム(オレンジジュース)。濃厚で果肉入りのオレンジジュースは絶品です。ミニボトルは80バーツ(約270円 *日によって価格が違います)。
ちょっとほかでは見かけない味ですよ。このオレンジジュースだけを買いに来るタイ人もいるほどです。ティップサマイに来たら忘れずに注文してみてください。
ティップサマイ(ทิพย์สมัยผัดไทยประตูผี)
住所:313-315 Mahachai Rd., Samranrat Sub-District Pranakorn District,Bangkok
TEL:02-221-6280
営業時間:17:00-02:00 無休
行き方:近くに駅がないのでタクシーで行くのが1番。有名な店なので「ティップサマイ」で通じます。
公式サイト(英語):http://thipsamai.com/
*エアコンのある部屋での食事には大人10バーツ(約34円)、子ども5バーツ(約17円)チャージされます。
オフィス街にあるパッタイの人気店、パッタイサラデーン
シーロムのオフィス街にあるパッタイの専門店がパッタイサラデーン。ショッピングモール・シーロムコンプレックスの裏側に位置しています。
古い一軒家の軒先を使って営業している様子を見るとびっくりしますが、ここはパッタイの超実力派。昼時にはいつも長い行列ができる人気店です。
パッタイの種類は、干しエビパッタイ、エビのパッタイ、イカのパッタイ、シーフード(イカ+エビ+干しエビ)のパッタイの5種類。価格は50バーツ(約170円)均一です。
1番人気はエビのパッタイ(パッタイクン)。
値段も庶民的ですが味も庶民的です。ティップサマイのパッタイよりもやや太めのビーフンを使い、小ぶりのプリプリとしたエビがたくさん入っています。ライムを絞ってかけると酸味が増してより美味しくいただけますよ。ボリュームが非常にあるので、お腹がすいているときにはぴったりでしょう。
営業時間は平日の朝からお昼すぎまで。土日はお休みなので、お出かけの際にはご注意ください。
パッタイサラデーン
住所:71 Sala Daeng 2 Alley, Khwaeng Silom, Khet Bang Rak,Bangkok
TEL:084-899-5301
営業時間:8:45-14:00 土日休み
行き方:BTSサラデーン駅から徒歩3分 シーロムコンプレックスの中を通り、シーロム通りと反対側にある裏口を出て、そのまま前にある道に入ると右手にあります。
パッタイがおしゃれに変身!? バーンパッタイ
タイを代表するシェフの一人、イアンキッティチャイさんが率いるイッサヤグループが開いたパッタイ専門店がバーンパッタイ。
古い民家をリノベして、壁を青く塗って仕上げたお店はちょっとレトロでいいカンジ。どこか懐かしくオシャレな雰囲気が漂うパッタイ専門店です。
ここで食べるパッタイの味はちょっとほかとは違います。他のパッタイがタイ風焼きそばだとすれば、バーンパッタイのパッタイは甘さは控えめで中華の色合いが濃いパッタイなのです。
パッタイのバリエーションは多く、ムーヤーン(豚のあぶり焼き)パッタイ(190バーツ=約650円)、野菜パッタイ(160バーツ=約540円)、エビのパッタイ(250バーツ=約850円)、カニのパッタイ(280バーツ=約950円)などが揃っています。どれも盛り付けも味付けも繊細で上品。パッタイとしてはちょっと高めですが、その価値がある仕上がりです。
こちらのお店ではパッタイの他にも、ラープ(イサーン地方のスパイシーなサラダ)やソムタムなども注文できます。どれを取っても満足度が高い味。行って損はないお店です。
バーンパッタイ(Baan Phadthai)
住所: 21-23 Charoen Krung 44 Alley, North Sathorn, Bangkok
TEL:02-060-5553
営業時間:11:00~22:00 無休
公式サイト(英語):https://www.baanphadthai.com/
行き方:BTSサパーンタクシン駅を降りてジャルンクルン通りを北に進みます。ソイ44を入ると左手で青い建物が見えてきます。
タイ人の国民食といっても差し支えない料理、パッタイ。食べると、どこか懐かしい気分になるから不思議です。タイに来たら一度は食べてみてください。きっとその味に魅了されるはずです。
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