「ナポリのピッツァを食べて死ね」世界遺産の火山都市、ナポリの下町の味を味わおう
ナポリは、イタリア南西部カンパニア州にある火山都市。ヴェスヴィオ火山やカプリ島など多くの観光地を有する南イタリア最大の都市です。
旧市街地のスパッカナポリはナポリ歴史地区として世界遺産にも登録されています。ティレニア海(地中海)ナポリ湾に面した港町で、その息をのむほど美しい絶景には「ナポリを見て死ね」なんてことわざが作られるほどです。このことわざは「人生で一度はこれをしないで満足したといえない」という皮肉も込められており、美しい町ナポリとユーモアあふれる地元民の象徴的な言葉です。
そして、ナポリはピッツァ発祥の地としてもよく知られています。本場ナポリ風のピッツァは、実はとってもシンプルなもの。あっさりしたトマトソースにバッファロー(水牛)のモッツァレラチーズを加えただけの、究極にミニマルな作り方が、人生で一度は味わってみたいほどの美しい味を生み出します。本場のナポリピッツァとナポリ下町の味をご紹介します。
老舗のピッツェリア「ダ・ミケーレ」と「ディ・マッテオ」
ナポリで、とくに美味しいピッツァが食べられるお店といえば、旧市街スパッカナポリ辺りの一角にひっそりとある、老舗のピッツェリア(ピッツァ屋)「ダ・ミケーレ」と「ディ・マッテオ」の2店は絶対に外せないでしょう。どちらもランチタイムには常時、行列が絶えないという幻の名店です。
特に「ダ・ミケーレ」の驚くところは、ピッツァのメニューがモッツァレラチーズがありかなしかの2種類だけということ。定番はやっぱりモッツァレラチーズありの「マルゲリータ」ですが、チーズを抜いた「マリナーラ」のあっさりとした味も旅行者には大人気です。
基本的にナポリのピッツァはストリートフードとして扱われていて、道ばたで歩きながら気軽に食べることができます。ピース売りの小さなピッツァから一枚全部丸ごとのピッツァまであり、値段も1ユーロから5ユーロくらいまで(1ユーロ=約141円、2015年1月時点)とお手頃です。
美味しいのはピッツァだけじゃない!
ナポリで美味しい庶民のストリートフードは、ピッツァだけではありません。この町には、隠れた美味しい名物がほかにも多くあります。とくに、試していただきたいのは、ピッツェリアのサイドメニューの揚げ物です。
揚げピッツァ「ピッツェッテ・フリッテ」
ちっちゃい揚げピッツァという意味のピッツェッテ・フリッテは、世界でも珍しいスタイルのフライドピッツァです。サイドメニューのなかでとくに試していただきたいナポリ風のおやつで、見た目がとても可愛いのも特徴のひとつ。
包みピッツァ「パンツァロッティ」
包んで揚げたピッツァ。揚げパンのような見た目のパンツァロッティも侮ってはいけません。包まれたピッツァの中でジューシーにとろけるモッツァレラチーズとトマトソースの食感とテイストは、一度味わうとやみつきに。
ナポリコロッケ「コロッケ・ディ・パターテ」
ナポリの伝統的な味コロッケ・ディ・パターテは、じゃがいもとモッツァレラチーズだけでできたシンプルなナポリ風のコロッケです。意外とボリュームのあるコロッケですが、ナポリの食べ歩きを楽しむのに、これは絶対欠かせません。揚げたてのコロッケ・ディ・パターテの中の熱々のままのモッツァレラチーズの味は試す価値大です。
ナポリの絶景
伝統「マルゲリータ」のおもしろい歴史
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ナポリピッツァ代表「マルゲリータ」。その名前は、18世紀の王妃マルゲリータが由来とされています。当時、ナポリのピッツァ職人ラファエレがマルゲリータ王妃のお迎えをするために、イタリアの国旗の緑、白、赤を表現したピッツァを作り、王妃がそれを大変気に入ったことで、マルゲリータと呼ばれるようになりました。
イタリア国旗の色をバジリコの緑、モッツァレラチーズの白、トマトソースの赤で表すというユニークな発想とその味は「王妃にも認められるほどのクオリティーを持ったピッツァ」と地元の人たちに誇らしく語られています。しかし、起源はもっと古いという説もあり。マルゲリータ誕生秘話の議論が絶えなかったことが、逆にこのピッツァ、マルゲリータをナポリ文化に深く根付かせたともいわれています。
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[one_half_last]スパッカナポリ地区[/one_half_last]
ナポリにグルメの旅へ
古い歴史ある町ナポリ。本物のピッツァと伝統的な庶民の味はそれだけでも訪れる価値ありです。ここでの食べ歩きを一度は味わわないと、人生を満足したとはいえません。あなたもぜひ、ナポリへのグルメ旅、計画しはじめませんか?
スパッカナポリ地区
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