スマートミラーやAIコンシェルジュなど、ホテルの最新テクノロジーを調査
日本のホテルは「翻訳・通訳アプリ」の導入に高い関心あり
Hotels.comは世界の450軒以上のホテルを対象に、毎年恒例の「Hotel Room Innsights – ホテルに関する国際調査」を実施しました。
- ホテル内の機能について、口頭でのサポートが不可欠
スマート照明やWi-Fi、客室内エンターテインメントシステムなどの利用方法について、ホテルの約半数(52%)がチェックイン時に口頭での説明を実施しています。
- 快適さ重視の最新技術「ComfortTech(コンフォートテック)」が主流に
スマートファンやスマート照明、スマートテレビなど、実用的かつ快適で、宿泊体験の質を高める技術やテクノロジーが求められています。 - 「人と話したい」ゲストが7割
70%のホテルが、「ゲストはチェックイン時やサポートが必要な時など、ホテルスタッフと対面での会話を希望する」と回答。テクノロジーが進化しても、ホスピタリティの本質として、対面でのサービスの重要性が伺えます。
- ホテルの中で一番“スマート”な空間は「バスルーム」
天気予報やニュースが表示されるスマートミラー、センサー付きの水栓や水温調整機能、水の使用量に応じて色が変わるスマートシャワー、最新型の高機能トイレ、音声操作でのお湯張り機能、車椅子利用者向けのバリアフリー対応設備など、多くのホテルで「バスルーム」へのテクノロジー導入が進んでいます。
- スマートすぎて使いこなせない?テクノロジーの課題
最新テクノロジーを導入するホテルが増える中、宿泊客が使いこなせないケースも。そのため、52%のホテルでは「チェックイン時に口頭での説明を実施している」と回答しています。一部のホテルでは、導入したテクノロジーやロボットなどを撤去する動きもあり、人によるサービスの価値が再評価されています。
- 今後注目される新しいテクノロジー:日本のホテルは「翻訳・通訳アプリ」に関心
世界のホテルでは、AIコンシェルジュやロボットによる調理・清掃・荷物運搬などの導入が検討されています。一方、日本のホテルでは、インバウンド旅行者の増加などを背景に、言語の壁を解消する手段として「翻訳、通訳アプリ」の導入に関心が高まっていることがわかりました。
- 最新テクノロジーを体験できる世界のホテル5選
- Grand Hyatt Jeju(韓国・チェジュ島)
スマートルーム、ロボットバトラー、スマートミラー、顔認証などを備えたテクノロジー満載のホテル。 - プルマン シンガポール オーチャード(シンガポール)
QRコードで操作できる「トランスフォーミングルーム」を導入。宿泊客はボタンひとつで、自分好みの客室環境に調整可能。 - ホテルEMC2、オートグラフ コレクション(アメリカ・シカゴ)
アート、科学、テクノロジーを融合させたブティックホテル。ロボットによるルームサービスや音声アシスタントを導入。 - ロッコ・フォルテ ホテル デ ラ ヴィレ(イタリア・ローマ)
脳波を解析してパーソナライズされたアート作品を作成する、EEG(脳波測定)搭載の「ドリームポートレート」を提供。暗号通貨決済、スマートオーディオなども導入。 - カンパニール スマート リヨン エスト – ユーロエキスポ ブロン アビィエーション(フランス・サン=プリースト)
ヨーロッパ初の「スマート・インサイド」ホテル。ロボットによるルームサービスやスマートフォンで操作できる客室環境など、すべてデジタル化されたサービスを提供。
Hotels.comの最新機能
客室のスマート化が進む中、Hotels.comでは予約体験の利便性向上にも力を入れています。 Hotels .comアプリ内の「プライスアラート」機能では、気になるホテルの料金が変動した際に通知が届くため、旅行者はタイミングを逃さずにお得な予約が可能です。さらに、AIを活用した検索フィルターにより、希望条件に合ったホテルをスムーズに絞り込むことができ、旅の計画をよりスマートにサポートします。
*調査期間:2025年7月1日~8月1日
調査方法:Hotels.comの提携ホテルにオンラインアンケートを送付
有効回答数:450件