ソカロはメキシコの首都の震央。収容人数 10 万を超える広場は、世界にも例が少ない巨大さです。ソカロの正式名は「プラサ デ ラ コンスティテュシオン」と言い、かつては古代アステカ文明の都市テノチティトランの中心地でした。この広場の歴史は、スペイン勢力流入前の遺跡から豪華な宮殿、最新のビルまで、建築物の多様性からうかがい知ることができます。ソカロの変遷を時代別に紹介した模型を見学できる見どころ、地下鉄ソカロ駅をお忘れなく。
広場の東端を占める国立宮殿は、アステカ時代からこの地の支配者が居を構えた場所で、現在建っている宮殿には、一部、その前に立っていたモクテスマ 2 世の宮殿の建材が流用されています。国立宮殿は現在、博物館として使用されており、訪れると宮殿の内部も部分的に見学できます。中でも注目の作品は、中庭に設置されたディエゴ・リヴェラのフレスコ画です。同じビルにメキシコ最大級の図書館ビブリオテカ ミゲル レルド デ テハダ (ミゲル・レルド・デ・テハダ図書館)、植物園、大統領のプライベート エリアがあります。
ソカロは政治と文化のイベントの中心地で、数世紀前、この広場では闘牛がもてはやされていましたが、現在では各種のフェスティバル、コンサート、屋外マーケットが開催されています。毎年 9 月に行われる独立記念日のパレードでは、メキシコ シティを練り歩いた後ここまで到着する軍事行進が見ものです。毎朝、軍人がここで巨大なメキシコ国旗を掲揚 (けいよう) する習慣は、この歴史地区の象徴。また夕方 6 時にこの広場をのぞくと、国旗を下げて取り込む儀式をご覧いただけます。
高級なホテルやレストランが集まるポルタル デ メルカデレスに行くと、上質な食事と趣ある店の数々を堪能できます。マジェスティック ホテルの屋上で、ソカロをはるか高みから見下ろしたり、見事に保存されているグラン ホテルで飲み物を片手に午後のひと時を楽しんだりするのもおすすめです。
メキシコ シティ滞在中、歴史観光に最適で、市内の他の見どころにも出掛けやすいソカロは格好の拠点となります。