マンハッタンの南端近くにあるニューヨークのウォール街は、世界で最も活動的で影響力の強い金融街のひとつです。両側を大きなビルに挟まれた、渓谷のような通りを歩いてみましょう。こうしたビルの中では、世界のビジネスに影響を及ぼす大きな決定が行われています。この周辺には、主要な政府機関や、有名な国定史跡もあります。
多大な影響力を持つ国際機関の多くは、チェンバース ストリートより南のエリアに位置しています。そのうちのひとつは、世界的に有名なウォール街にあるニューヨーク証券取引所です。取引開始時から取引終了時のベルが鳴るまで、閉ざされたドアの向こう側では壮絶な取引が繰り広げられているのです。取引所内は、現在は見学できませんが、取引き終了後に退出してくるトレーダーの姿を見れば、その日の様子を読み取ることができます。
周辺には、重要な文化的ランドマークも数多くあります。ロウワー マンハッタン (マンハッタン南部) は、歴史を探訪したり、素晴らしい建築物を見たり、9.11 の犠牲者を追悼したりする人々が多く訪れるエリアです。
ロウワー マンハッタンでは、ウォーキングツアーに参加してみるのもおすすめです。ジョージ・ワシントンの就任式が行われたアレクサンダー ハミルトン合衆国税関に足を運んで、アメリカの政治の歴史を学んではいかがでしょうか。ウォール街をたどると、トリニティ教会のほか、ニューヨーク連邦準備銀行もあり、この地下には何十億ドル相当の金が貯蔵されています。内部を見学するには、オンラインで事前に予約することが必要です。
世界貿易センター跡地に建てられた国立 9.11 記念博物館では、惨事の犠牲者に哀悼の意を捧げましょう。2001 年 9 月 11 日に起こった大惨事の発生前、発生当時、発生後について、改めて考えさせられます。攻撃を受けた後、グラウンド ゼロとして知られるところとなった現場では、人口の滝と、静かに佇み周囲を映し込む水面が、希望と再生の精神を象徴するメッセージを伝えています。
ウォール街とロウワー マンハッタンは、マンハッタンのチェンバース通りの南に位置しています。車でもアクセス可能ですが、無料の駐車スペースには限りがあり、通りは常に混雑しています。タクシーを利用してもよいですし、付近には地下鉄あの駅やバスの停留所が数多くありますので、公共交通機関を利用するのも便利です。ウォール街やロウワー マンハッタンはいつでも歩いて散策することができますが、ビジネスで活気付く様子を見たい場合は、月曜~金曜の取引が行われている時間帯に訪れるのがおすすめです。