国立ベトナム歴史博物館で、7 世紀の砂岩の彫刻やグエン王朝時代の道具や日用品をはじめとする膨大な収蔵品コレクションを鑑賞しましょう。のどかな庭園を歩き、様々な建築様式が組み合わされた建物の外観をご覧ください。
緑の木立やカラフルな熱帯の花々に囲まれていても、国立ベトナム歴史博物館正面の美しいファサードは、ひときわ目を引きます。ホーチミン市にある他のコロニアル様式の建造物の多くと同様、博物館は 20 世紀に建てられたもので、インドシナ様式とフランス様式が混在しています。正面玄関の上にそびえる塔を見上げて、この地域にある重要なパゴダを想起させる理由を探してみましょう。建物内のメインホールの壁は、フランス コロニアル様式の建物によく見られる白いモチーフで覆われています。
展示品は、時代順に配置されています。それでは、紀元前 2000 年頃栄えたドンソン文明の貨幣や斧、槍などが展示されているセクションから、ベトナムの歴史を辿る博物館見学ツアーをスタートしましょう。
次は 1 世紀から 7 世紀にかけて、ベトナムからカンボジアにまたがる地域に住んでいたフナン、チャム、クメール民族に関する展示品をご覧ください。民族の神や宗教的シンボルを砂岩や木に彫りこんだ彫像の数々があります。本セクションのハイライトは、カンボジアのアンコールワットからもたらされた遺物のコレクションです。
博物館内のかなりのスペースは、1802 年から 1945 年まで続いたグエン王朝の主要な時期に割かれています。最後の王室一家が身に着けた衣装や、皇帝とフランスの植民地支配の下で、普通の人々がどのように暮らしていたかをご覧ください。
国立ベトナム歴史博物館は、グエン ビン キエム通りにあります。サイゴン動植物園の隣です。博物館は、月曜日を除く毎日開館しています。小額の入館料がかかります。