日本で最大規模の東京国立博物館は、東京都台東区の上野恩賜公園内にあり、建築品、美術品、彫刻、書道、書籍、写本および考古学品など110,000以上の作品を所有しています。
創設は1871年。当初は文部省に博物局として設置されました。その後1873年にウイーン万博博覧会参加のために内山下町(千代田区内幸町)に移転、翌年に博物館と改称され、1881年に現在の上野に新築されました。
現在では、本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなります。多くの美術品は非常に古く、収蔵している土器は12,000年以上前のものです。お茶会、能、歌舞伎の習慣、武士の刀、甲冑、書道、古い硬貨、鏡、仮面、漆器、屏風絵など日本の文化を代表するものがたくさん展示されています。
アジアギャラリーには、中国、韓国、東南アジア、インド、エジプトからの展示品もあります。カンボジアの先住民族であるクメール族の彫刻品、インドネシアの織物、中国の青銅およびひすい、インドのミニチュア品、韓国の仏像などアジアの貴重な美術作品も見ることができます。また、占いのコーナーなどもありますので子供がいる家族連れでも楽しむことができます。
屋外展示にも注目してみてください。韓国や中国の石造、城門やタイル、屋外彫刻などがあります。博物館正面の右奥には天然痘のワクチンを発明したイギリス人の医師、エドワードジェンナーの像もあります。
上記の通り、本博物が現在の上野に移転されたのは1881年のこと。多くの建造物は1923年に起きた関東大震災の際に崩壊してしまいました。陳列品の被害は幸い軽少で、第2次世界大戦で再び壊滅になるまで、徐々に建物は再建されていきました。
日本人の芸術及び歴史に関する情熱あるアプローチによって、博物館は復興し、繁栄したのです。博物館内の常設展示から特別展示まで全てを網羅するには数時間から数日間かかるでしょう。
現在(2013年)では、国宝87件、重要文化財631件を収蔵しています。博物館は9時30分から17時まで開館しており、特別展開催期間中の金曜日は20時まで開館している場合もあります。閉館日は月曜日及び12月24日から1月1日までです。入場料は大人600円、大学生400円です。上野公園の北側に位置しており、JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口より徒歩10分です。