スタヴァンゲル博物館は、市内にある複数の博物館と歴史的建築物を取りまとめた博物研究施設です。自然界から芸術、海事史、産業まで、幅広い分野にわたる多彩なコレクションを所蔵しています。所属するそれぞれの博物館を見学すれば、スタヴァンゲルが大切に受け継いできた歴史建築や地域の多様性に関するいくつもの新しい発見に出会えます。
スタヴァンゲル博物館の本館は、この街の自然史と文化史を取り上げており、拠点めぐりの第 1 歩として最適です。自然史展示には、野生生物についての展示があるほか、4 本脚のニワトリなど、膨大な数の動物標本を所蔵しています。続いて、1125 年から現在までのスタヴァンゲルの歴史を訪ねる文化史の展示に足を向けましょう。ノルウェー子ども博物館では、石器時代からある遊びなども紹介しつつ、歴史の流れの中ではぐくまれた子どもの文化や子ども時代の位置づけの変遷に焦点を当てています。
スタヴァンゲル海洋博物館では、200 年にわたる海事史を臨場感をもって伝える展示が自慢です。数百点もの模型船、絵画、遺物が陳列されているほか、20 世紀の雑貨屋、製帆工場、商人のアパートなども複製されています。近くのノルウェー缶詰博物館ではスタヴァンゲルの魚介類缶詰加工業の変遷を追いながら、騒々しくフル稼働していたころの様子を年代ものの製造機械を通して知り、できたてのイワシの燻製を試食することができます。
美術に造詣の深い人には、ノルウェー内外の膨大なアート コレクションを抱えるスタヴァンゲル美術館がお勧めです。所蔵品には、才能あるノルウェー画家ラース・ヘルテルヴィクによる 70 点余りの油彩画と水彩画が含まれ、アントニー・ゴムリーの作品などの彫刻を見ることができる庭園もあります。
スタヴァンゲル博物館は、複数の歴史的建築物も管理しています。レドールを訪れ、ノルウェー王室がスタヴァンゲルを訪れる際に滞在していた公邸を見てみましょう。地元の船主ガブリエル・ションシャ・ヒェランが、1799 年から 1803 年にかけてこの邸宅を建設しました。向かい側のブライダブリックは、海運商ラース・ベレンステンが 1881 年に建てさせたスイス風の邸宅です。
市街中心部から歩いて 5 分のスタヴァンゲル博物館の本館で分館となるそれぞれの博物館の場所を示した地図を入手しましょう。各施設の開館時間は異なるため、スタヴァンゲル博物館の公式 Web サイトで詳細をご確認ください。