聖ニコラス海軍大聖堂 ツアーとアクティビティ

聖ニコラス海軍大聖堂 表示 遺跡
ロシア海軍からも観光客からもこよなく愛される大聖堂。一目見ればその理由が分かります。

青い壁が美しい聖ニコライ海軍大聖堂はクリュコフ運河のほとりに建っています。船乗りの守護聖者である聖ニコライにちなんで名付けられたこの大聖堂は、やがてロシアの宗教施設および海軍施設の中でも特に崇拝される場所となりました。船乗り達との古くからのつながりや、海で亡くなった人々について思いを馳せましょう。

市内のこの地区はもともと船乗りの居住区でした。1743 年に教会が建てられましたが、人口の増加に伴い、エリザベータ女帝がこの地区の 2 つ目の教会を建築家サーヴァ チェヴァキンスキーに命じました。今日目にするバロック様式の大聖堂は 1760 年に完成し、1762 年に海軍大聖堂の地位を与えられました。

大聖堂は金の丸屋根とドームが特徴。建物はギリシャ正教式の十字架の形をしており、コリント様式の柱や精巧な柵のついたバルコニーが正面を飾ります。サンクトペテルブルクの他の大聖堂ほど規模は大きくありませんが、魅力では負けていません。

教会の内部では、宗教美術を鑑賞して、ロシアの海軍史について知ることができます。この大聖堂が実は 2 つの教会から成り立っていることが分かるでしょう。下階の教会には大聖堂の中心的聖廟があり、聖ニコライを祀り聖遺物を所蔵しています。上階の顕栄教会には、1904 ~ 1905 年の日露戦争で戦死した海軍兵に捧げられた大理石の銘板があります。潜水艦コムソモーレツとクルスクの悲惨な事故の犠牲者の記念碑もあります。大聖堂のもうひとつの見どころは木彫りのイコノスタシス (イコンをはめ込んだ壁)。思わず見とれてしまうほど精巧な造りです。

大聖堂の公園へ歩いていくと、オベリスクが立っています。建築家 Yakov Filote と彫刻家 Alexander Aubert が手掛けたこのオベリスクは、1905 年の日本海海戦で撃沈された戦艦アレクサンドル 3 世の乗組員の記念碑です。花崗岩で作られたオベリスクの頂点にはワシの像が飾られています。

大聖堂は美術や建築に関心のある一般観光客にも公開されていますが、毎日の礼拝が行われる場所でもあります。他にはないこの雰囲気の中で参列してみてはいかがでしょう。大聖堂は毎日一般公開されています。

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