かつてヨーロッパ一の高さを誇った、このロイヤル リバー インシュアランスの象徴的なビルは、1 世紀以上もの間、リバプールの街の景観上重要な存在となってきました。1911 年に建設された高さ 90 m のこの建物は、当時のイギリスではたぐいまれなものでした。ビッグ ベンのものより大きな時計盤がある 2 つの時計塔を備えたこのがっしりとしたコンクリート造りの建物は、市内中心部で堂々とした佇 (たたず) まいを見せています。現在も建物には当初の保険会社が入っており、中を見学することはできませんが、建物の外観を眺めるだけでも、リバプールの歴史や建造物に関心のある方ならぜひ訪れたい場所です。
ロイヤル リバービルは、20 世紀初期の建築デザインの素晴らしい例です。その建設に大きな関心を寄せていたイギリスやヨーロッパの同時期の高層ビルよりも、ニューヨークやシカゴにあるビルに近いデザインとなっています。イギリスで最初に建てられた鉄筋コンクリートの建物や、見事なアール ヌーボーの特徴が見られるデザインをご覧ください。
上を見上げて、建物の最大の魅力を見てみましょう。リバプールの通りにそびえ立つ高さ約 100 m (330 フィート) の 2 つの時計塔には、それぞれライバー バードの銅像が飾られています。リバプールの多くの屋根の上に見られるライバー バードは、街のシンボルです。ロイヤル リバービルにある 2 体は 6 m (18 フィート) を超える高さがあるリバプール最大のもので、この街の真の姿を表していると言われています。リバプールのウォーターフロント周辺から撮影すると、この建物をきれいに撮ることができます。
ロイヤル リバービルは、リバプールの中心部にあるウォーターフロント地区に位置しています。ビルには地下鉄で行くことができます。フェリーでマージー川を渡りながらリバプールの街並みにそびえるビルの姿を眺めるのもおすすめです。