ポーランド航空博物館では、20 世紀初期の機体設計について情報を収集したり、航空史各期を記念する資料を閲覧したり、過去 100 年間にポーランド空軍で支給されたパイロット用制服やさまざまな写真を目にしたりすることができます。体験型展示コーナーには、本物気分を味わえる子ども向け操縦体験装置が据えられ、資料豊富な書庫や映画を定期上映する映写室もあって、ますます刺激的な施設となっています。
ポーランド航空博物館からほど近いラコヴィツェ・チジニ飛行場は、ヨーロッパにもまだごくわずかしか飛行場が存在しなかった 1912 年に敷設され、1964 年に航空博物館に組み入れられました。2010 年には、大型の航空機格納庫数か所と展示ホールが建設され、現在は 200 機を超える飛行機、多数のエンジン、飛行にまつわる記念品、その他の情報が集まって魅力満載です。
館内見学はメイン展示ホールから始めましょう。ここには、あの 1909 年フランス製のブレリオ XI 機やポーランド PZL 社製 P11 (ペ イェデナーシチェ) 戦闘機の唯一の現存機など、21 機が納められており、その先には、操縦の腕前を試せるフライト シミュレーターやコックピット内の悲喜こもごもをつづったドキュメンタリー映像を見られる映写室が待っています。
ホールの隣に並ぶ格納庫も、この博物館の所有物で、内部に設けられた「グレート ウォー エアクラフト」(優れた戦闘機) の展示には、ヘルマン・ゲーリングが個人蒐集していた戦前の飛行機も何機か含まれています。また、「メイン エキシビション ハンガー」(メイン展示格納庫) では、第二次世界大戦期の戦闘機や各種グライダーが用意され、第 3 格納庫の「ストーリー オブ ヒストリー」(歴史物語) 展示では、高度な機械知識を持つ専門家が細部まで調査できるように 100 基を上回る航空エンジンが公開されています。
ポーランド航空博物館はクラクフ旧市街 (スターレ ミャスト) から北東へ約 3 km (2 マイル)、近くにバス停留所や路面電車の駅があるほか、無料駐車場も完備されています。休館日は月曜日。入場無料となる火曜日以外には、若干の料金がかかります。