キューバの上流階級や軍事指導者、権力者の足跡が残るアルマス広場。周辺の博物館では、キューバの歴史や自然史を知ることができます。周囲に立ち並ぶバロック建築の傑作を眺めたり、広場に立つ古本市でお気に入りを探したりするのも良いでしょう。美しい庭園を散策し、ヤシの木陰のベンチに座って行き交う人を眺めるだけでも気持ちが良いものです。
ハバナ最古の広場、アルマス広場。1500 年代初頭にイグレシア広場として作られたのが最初です。植民地時代には、練兵場や盛大な祝賀イベントの場として使われていました。広場の現在の姿の大部分は 18 世紀のもの。1935 年に古いスケッチを基に修復作業が行われ、華やかだった時代の姿に復元されました。
広場の中心にある大理石像は、カルロス マヌエル デ セスペデスの像。スペインに対する独立闘争の指導者です。彫像から続く道をたどって、手入れの行き届いた庭園へ。噴水のある美しい庭園です。日差しを避けて、木陰のベンチから広場にいる人々を眺めるのもおすすめ。火曜日から日曜日までは、広場に古本市が立ちます。探していた全集が見つかるかもしれません。
広場の東側にあるバロック様式の建物は、パラシオ デル コンデ デ サントベニア。かつて貴族の邸宅だったこの建造物は、現在は豪華な 5 つ星ホテルとなっています。隣接しているエル テンプレーテは、ハバナの創設を称えるための記念碑。スペイン人が建築したフエルサ要塞もおすすめです。ここでは船の模型を展示しています。
市立博物館では、大砲、馬車、軍服の他、宗教芸術も見ることができます。市立博物館となっている建物は、パラシオ デ ロス カピタネス ヘネラレス。その昔、総督の邸宅として使われていたバロック建築の傑作です。また、キューバ自然史博物館では、キューバ国内や世界中から集められた化石や動植物の標本を見ることができます。
オールド ハバナ地区の中心部に位置するアルマス広場。カテドラル広場からも徒歩圏内です。乗り降り自由のバスを利用して、フエルサ要塞近くの停留所で下車しましょう。