ボルドーのノートルダム教会は、建物全体が緻密なレリーフで覆われています。宗教的な像や歴史的な背景に引き付けられるこの教会では、礼拝の他にも多くのイベントが開催されます。技巧を凝らした石造りの外装を鑑賞したあとは、教会内部の絵画や彫刻も見てみましょう。
この教会は、ローマのジェズ教会からインスピレーションを得た建築家ピエール ミシェル デュプレッシーによって設計されました。そして、17 世紀に取り壊された中世のドミニコ会修道院の跡地に建てられました。教会以外の目的で使用されたこともしばしば。革命家たちのクラブ、軍事倉庫、図書館としても機能していました。
この教会の驚くほど緻密なファサードは必見。外装に施されたレリーフ (浅浮き彫り) は、絶好の被写体です。正面入り口の周りにある柱礎に配された聖人の彫刻や、その下にある聖母マリアのレリーフ、アーチ型のステンドグラスの窓など、見どころがたくさん。正面のドアの両脇には、装飾の美しいコリント式の柱があります。
教会の内部も、じっくりと鑑賞しましょう。身廊の直線的なすっきりとしたデザインは、外像の装飾と対照的です。前方にはキリストの受難を描いた 3 枚の絵画に囲まれた大理石貼りの祭壇があり、両脇には天使と智天使の印象的な彫刻があります。そして、教会の壁には宗教画家ジャン アンドレ (ブラザー アンドレ) の作品も。
教会の裏には、クール マブリと呼ばれる中庭があります。中庭を囲む石造りの回廊を歩いてみましょう。ここでは、屋外の映画上映やコンサートがよく開催されています。また、彫刻や絵画の臨時展でも、中庭が頻繁に使われます。
地元の礼拝者達と一緒に、ミサに参加するのもおすすめ。教会は毎日開いています。また、お子様向けのアクティビティも行われます。
ノートルダム教会に行くには、トラムに乗り、ボルドーの大劇場駅で下車。徒歩約 2 分で教会に到着します。この周辺にはジロンダン記念碑や証券取引所など、おすすめの観光スポットがたくさんありますので、ぜひ足を運んでみましょう。